保育士がこたえる子育てQ&A

“健康”に関するQ&A

睡眠時間、発熱時の対応、身体の変化など健康について

1歳未満
よだれが多くでますが、いつまででるのでしょうか。
熱が出なくても、病院へ行ってもよいのでしょうか。
夜泣きがひどく、子どももぐっすりと眠れていないようです。
1~2歳
熱があって、下痢をしているのに、大人が食べている食事を食べたがります。
転ぶとき、なかなか手が出ずに顔に傷を作ってしまいます。
あせも対策を教えてください。
歯磨きをとても嫌がります。
なかなか這わず、腹ばいになると自分で座ることができません。
絶えずおもちゃを口に入れてかじっています。
冬場の重ね着の目安がわかりません。
爪をかむ癖と吃音(きつおん)があり気になります。
歩行器は必要なのでしょうか。
休日明けによく体調を崩します。
何とか早く寝かせたいのですが、良い方法はありませんか?
3~4歳
夜、なかなか寝付いてくれません。
微熱があるときには保育所を休ませたいのですが、本人は行きたがります…
早寝・早起きの習慣をつけさせたいのですが・・・
指しゃぶりをなかなかやめることができません。
5~6歳
保育所でお昼寝をしていないにもかかわらず、夜なかなか寝ついてくれません。
話し方が幼くて気になっています。

1歳未満

Q

0歳の女児です。
よだれが多くでますが、いつまででるのでしょうか。このままにして心配はないでしょうか。

A

よだれは子どもが成長するにつれて少なくなるため、心配はいらないでしょう。

よだれは唾液を飲み込むことがうまくできないからだと思います。歯肉の形成や歯が生えそうなときによくなります。

唾液の分泌が高まっている時期ではないでしょうか?よだれの多い子が急に止まったり、よだれの少ない子が急にでるときは、身体の変調があることに注意してみて下さい。

学識者による助言

人は生理的嚥下を行い、唾液を意識せずにゴックンと飲み込んでいます。唾液が多い人は、よく口の中が洗えているので良いのですが、唾液の量によっては、飲み込む回数が多くないとよだれとしてあふれてしまいます。子どもが無意識のうちに飲み込む能力には、上手下手があって、次第に発達して上手になる事を待たなければなりません。必ず上手になるでしょう。たのしみに。

なお、最近、口のまわりを拭くときには、ガーゼではなく、柔らかいタオルやコットンの方が良いと言われています。

Q

0歳の女の子です。
咳、鼻水の症状があるのですが、元気な為、病院には行ってはいけないのではないかと思っています。熱が出なくても、病院へ行ってもよいのでしょうか。

A

熱が出ていなくても、受診は可能です。

長引くようであれば他の病気も考えられますので、医師等の専門機関を受診してみてはいかがでしょうか。

Q

10ヵ月の男の子です。
夜泣きがひどく、度々起きて大泣きします。昼寝もあまりしません。毎夜のことで、親も疲れ気味です。ぐっすりと寝かしつけるには、どうしたらよいのでしょうか?

A

毎夜のことでたいへんでしょうね。

お母さんも、睡眠不足となり、寝かせつけようとすればするほど、焦る気持ちが子どもにも伝わることがあるようです。

まずは、日中しっかり身体を動かすために、一緒に散歩してみてはいかがですか?「犬がいるね。」「大きな自動車だね」「風が吹いてきたね。」とお母さんが見たもの、感じたままを子どもさんに語りかけてあげましょう。また、子どもさんが見たであろう物を言葉で返してあげましょう。お母さんの言葉に、しっかりと耳を傾けることでしょう。こうした関係が程よい刺激となり眠りに誘うことができるかもしれません。

その他、寝る前のお風呂は、副交感神経が活発になり、リラックス効果が得られるぬるめのお湯がいいようです。おむつ交換をしたり、お茶を飲んだり、明かりを暗くして、心地よい眠りに誘うように少し工夫をしてみたらいかがでしょうか。添い寝は、お母さんがそばにいる安心感を与えられます。添い寝をしながらお母さんも少し疲れをとり、心のゆとりをもちましょう。

お母さんの疲れがひどいときは、お父さんやお家の方の協力も必要となるでしょう。

夜泣きはずっと続くものではなく、時期がくれば自然となくなっていくものです。これも成長の一過程と考え、今だけのことと思うことで少しは気が楽になるかもしれません。

1~2歳

Q

1歳10ヵ月の女児です。
熱があり、下痢をしているのに、大人が食べているものを食べたがります。食べても大丈夫でしょうか。

A

熱があったり、下痢をしている場合、消化や吸収に負担がかかりにくいものを食べさせるといいですね。

脂肪分の多いもの、油もの、乳製品など消化の悪いものはお腹の具合を悪くするので控えた方がよいでしょう。 子どもはおいしければたくさん食べてしまい、また下痢を繰り返すこともあるので、注意が必要です。

下痢が続くようなら、熱がなくても病院で再受診することをお勧めします。

学識者による助言

消化の良い物がいいとは言いますが、子どもたちの好みもあり、一概には言えません。大人が食べているものに興味があることは良い事です。子どもが病気の時は、大人も一緒に子どもにとっての消化の良いものを、美味しそうに食べてはどうでしょう。どろどろの流動食というわけではありません。かたい物や脂っこい物を避けるだけで十分です。吐き気があるときには、乳製品は吐き気を誘いやすいので避けます。食事に気をつけて下さるのはありがたいことですし、病気の時には負担をかけないことは大事ですが、食事だけで下痢が悪化することは無いので、食欲があることに感謝して、楽しく食事をしましょう。

Q

2歳3ヵ月の女児です。
活発に遊ぶようになり、楽しそうですがよく転びます。
その際に、なかなか手が出ずに顔に傷を作ることが多いです。対処法はありますか。

A

以前と比べ、生活環境の変化により、家庭の中でハイハイをする機会が減っていることも原因の一つといわれています。腕の力が弱くなっていると、手が出ても体を支えきれずに、顔をぶつけてしまうようです。ハイハイしながら追いかけっこをするなど、遊びのなかに取り入れていくといいですね。

また、歩くことも大切です。足腰に筋力が付き、また脳の発達にもつながります。危ないからと手をつないで転ぶことを防ぐよりも、安全な場所で手を放して歩ける機会を増やすことも大切ですね。

Q

2歳9ヵ月の男の子です。
あせもが体全体に出て、とてもかゆがります。何か対策はありますか?

A

たっぷりと汗をかく経験はとても大切なことです。しかし、あせもでかゆがることによる不愉快な思いは取り除いてあげたいものですね。あせもは、汗や汚れが汗の出口にたまり、汗腺をふさいだ状況が続くと発生します。そして、あせもの状態を悪化させる原因も汗であるため、できるだけ汗を皮膚に残さない事が大切です。その方法として、十分に遊んで、おもいきり汗をかいた後は、水(ぬるま湯)で汗を流し、着替えをマメに行い、夜は背中にタオルをあてて汗をかいたら、タオルを取り替えてあげることもひとつの方法だと思います。また、一般的に子どもは大人よりも体温が高いので、衣服の調節も気にかけて、着せすぎ等ならないようにしましょう。そして、毎日の入浴の際には、刺激の少ない石鹸とガーゼでよく洗い、清潔にしましょう。

かゆみがあると寝苦しいものです。クーラーや扇風機を上手に使ったり、頭にあせもが多い子には冷たい枕を使用することも気持ちを楽にさせる方法のひとつです。

しかし、かゆくて、我慢できずにかいてしまって傷となり、とびひになることもあります。お子さんが落ち着いて過ごすことができないようでしたら、専門家(皮膚科)の受診をおすすめします。

Q

1歳10ヵ月の男の子です。
歯磨きをしようとすると嫌がってしまい大変です。何か良い方法はありますか?

A

いつも歯磨きの時間になると嫌がられますか?また、嫌がるようになったきっかけについて思い当たることはありますか?

口内炎ができているときなどは嫌がることがありますよね。また、のどに何か詰まったりしたことが原因で、口の中にものが入ってくることを嫌がる場合もあります。

お子さんの機嫌のいいときに、軽快なリズムにあわせて、ゴム製の歯ブラシをカミカミさせたり、ガーゼを指に巻きつけて歯の表面を優しく拭いてあげたりして少しずつ、「お口のなかがさっぱりして気持ちいいね」などの言葉を添えて歯磨きの感覚が分かるように伝えてあげても良いかと思います。

歯磨きをすることが大事なことであるとお子さんが理解するのを気長に待つことも必要かもしれません。また、歯磨きの重要性を理解するための絵本等もあるので、参考にされても良いかもしれませんね。

また、食事の最後にお茶や白湯を飲むことも口腔内を清潔にする方法の一つです。

Q

1歳4ヵ月の男の子です。
なかなか這わず、お座りをしたまま動こうとしません。
腹ばいにすると、その場でくるくる回転はしますが、自分で座ることもできず心配です。

A

子どもの成長には個人差がありますし、成長の仕方もさまざまです。ハイハイの時期が長い子もいれば、ほとんどハイハイせずに歩行する子もいます。

しかし、自分の力だけでは上手くハイハイできなかったり、座れない子には、うつぶせ寝で足を押してあげたり、手や足の筋肉を使ったスキンシップを行うなど、お母さんの力も必要になってきます。お母さんと一緒に楽しみながら運動あそびも取り入れてほしいと思います。

また、成長について心配なことは一人でかかえこまず、健康診断時やかかりつけの小児科の先生などに相談してください。

Q

2歳6ヵ月の女の子です。
遊んでいてもテレビを見ていても、絶えずおもちゃを口の中に入れてかんでいます。
何度か注意すると、今度は自分の手を歯形が残るほどかんでしまったり、お友だちのことをかむこともあります。
きつくしかるなどして止めさせてもあまりよくないと思い、さりげなく気持ちを他にそらそうと試していますが、なかなか直りません。どのようにしていけないことを伝えていけばよいでしょうか。

A

やめさせ方を考える前に、どうしてこのような行為が出るのか、その理由を考えてみましょう。爪かみ、指しゃぶり、歯ぎしりなどといった行為は、不安や我慢の象徴だと言われています。苦しい気持ち、悲しい気持ち、不安な気持ちが出そうになるのを、かむという行為で無意識にブロックしているようです。

ですから、行為のもとになっている気持ちをスッキリさせずに、表面的にやめさせようとしてもなかなか直るものではありません。

子どもが、どんな気持ちを我慢しているのか、かむという行為がいつから始まったか、と思い出してみると、案外ヒントが得られることがあります。子どもが抱え込んでいる気持ちに寄り添って、今何を求めているか考え、それを受け止めてあげてください。また、膝の上に抱っこしてかんでいる玩具を優しく除いてみたり、なだめてあげるとよいでしょう。ゆったりと気持ちを受け止めてもらうことで、少しずつかむ行為が減っていくと思います。

Q

1歳半の男の子です。
保育所で「冬でも薄着の習慣をつけてくださいね」と言われましたが、熱を出して具合が悪くなるのではないかと気になり、どうしても上着を何枚か着せてしまい、厚着になってしまいます。
どのくらいの目安で着せればよいのでしょう。

A

そうですね。とくに寒い時期には、どうしても温かくしていないと風邪をひいてしまいそうで心配ですよね。入園してからの1年間は、病気になりがちですが、薄着をしていたことが原因で、風邪をひいてしまうということは少ないと思います。集団保育の関係で、さまざまな感冒ウイルスと接触した影響と考えられています。しかし、2年目からは免疫もできあまり病気もしなくなります。その日のお天気、気温、お子さんの体調などに合わせてちょうど良い服の着方ができると良いですよね。

一般的には、大人の体温よりも子どもの方が高いといわれています。また、汗をかく量も大人に比べて多いので、大人が感じてちょうど良いと感じる服の着方よりも1枚くらい薄着にすると良いかもしれません。

いつも温かくしすぎて過ごしていると、寒い空気にふれたときに体の反応が鈍くなり、唇や手足が真っ青になるお子さんもときどき見受けられます。外の気温に合わせて体の機能がきちんとはたらくためにも薄着の習慣が大切です。

そして、夏はもともと薄着で過ごすので、少しずつ涼しくなる秋が薄着の習慣をつける良い時期です。涼しくなったからとすぐに厚手の服や長袖長ズボンを着せるのではなく、薄手のベストや上着を重ね着すると厚手のトレーナーを1枚だけ着るよりも温かいですよ。お子さんも体を動かして遊ぶには動きやすいですよね。また、秋は朝夕と日中の気温差が大きい時期なので、気温に合わせまめに服を調節するのも薄着の習慣をつけるには大切です。その点、重ね着だと簡単に調節ができますね。その他、体に合った下着を着るのも厚着をせずにすむポイントです。

冬の寒い時期も、元気に体を動かして遊べば、ぽかぽか体の中から温かくなります。体を動かして厚着にならずにすめば、元気で丈夫な体づくりのためには一石二鳥ですね。薄着の習慣、元気な体になるために、できることからやってみましょう。

Q

2歳の女の子を持つ母親です。
娘は、よく爪をかむ癖があります。そのため、爪がほとんどなくなってしまいました。注意をするようにしたら、今度は隠れてかむようになってしまいました。
また、お話もよくしてくれるのですが、吃音(きつおん)があり気になっています。

A

爪をかむ癖は、親としてはどうしても気がかりになりますよね。

どのようなときに爪をかみ、かまないときはどうなのかがわかれば、子どもへのかかわり方も具体的に考えられると思います。一般的に爪をかむ行動は、「かまってほしい、さびしい、なにか物足りない」という気持ちの現れや不安な気持ちからだと考えられています。ですから、できるだけかかわりをもって、お子さんの甘えたいという気持ちをしっかりと受けとめて、安心感をもたせてあげるよう心がけてみてください。同時に、ふだんのお子さんの行動を注意しすぎたり、促しすぎたりすることばがけを少なくしていくことも大切ですね。

また、吃音が気になるということですが、それも「自分の気持ちをはやくお母さんに伝えたい、今伝えないと聞いてもらえないかもしれない」などの追いたてられているような気持ちの現れであるかもしれません。「ゆっくり落ち着いてお話して」というようなアドバイスはかえって吃音を意識させ、ひどくなってしまうこともあります。吃音があってもお子さんにそれを指摘しないで、抱っこしたり手をつないだりしながら、ゆったりとした気持ちでお話を聞いてあげるようにするとよいでしょう。

Q

もうすぐ1歳の女の子です。
まだ買う予定はないのですが、つかまり立ちができるようになったら、歩行器は必要でしょうか。

A

歩行器が子どもの発達によいとか、歩く時期が早くなるということはないようです。また、つま先をつんつんさせる動作を助長するのはよくないなどの意見が多く聞かれます。

子どもにとって、歩行器で立つと視野が広がりとても喜ぶとは思いますが、あまり長い時間使用していると転倒などの事故につながりやすいという報告もあります。まずは、歩きはじめる準備として「はいはい」を十分にさせることで、腕の力や背筋が発達し、しっかり立てるようになるでしょう。

なお、アメリカでは歩行器による事故が多く、販売禁止になっています。

Q

保育所に1歳児をあずけています。
ところが、休日明けには熱を出したり、体調を崩すことが多く、しばしば保育所から職場に連絡が入り、仕事に支障をきたすことになってしまいます。
休みの日にはなるべく、家でゆっくりと休ませるようにしているのですが、どうすればよいのでしょうか。

A

小さいお子さんは、どうしても週のはじめに機嫌が悪かったり、熱を出したりすることが多いようです。なぜだと思いますか。木、金と週末が近づくにつれ、疲労も蓄積され、免疫力も少なからず落ちて、お友だちの病気が感染しやすくなります。その結果、数日の潜伏期をすぎた週明けに熱をだしたり、発症につながっていくことが考えられます。

保育所に入ってはじめの1年間は、どうしても病気がちとなりやすいのですが、病気を繰り返しながら免疫力が強くなり、2年目からは1年目ほど病気をしなくなるので心配はいりません。

ところで、ご家族はお休みの日の朝、何時ごろに起きていますか?休日の前には、どうしてもリラックスしてつい遅くまで起きていて、その分翌朝はゆっくり起きてしまいがちですよね。朝ごはんと昼ごはんが一緒・・・なんていうこともあるかもしれません。

小さいお子さんは、ちょっとした生活リズムの変化でも、体が対応できずに体調を崩してしまうなど、どうしても機嫌も悪くなってしまいます。少しずつ生活リズムというものを子どもなりに身につけられるように、お休みの日でもできるだけ、普段と同じリズムで過ごすと、次の一週間も元気に過ごせることでしょう。

Q

2歳の女の子です。
小学2年生の兄と母親の3人家族です。
夕方、兄の習い事のつき添いや家事のため、ゆっくりとかかわることができません。そのためか、毎晩、22時過ぎに一緒に寝ようとすると、次々と絵本を持ってきて10冊ほど読まされ、0時過ぎまで起きています。また、電気を消してもテレビをつけ、一人でビデオを見ています。何とか早く寝かせたいのですが、良い方法はありませんか?

A

お母さんの、お仕事に家事、育児と一生懸命な姿が目に浮かびます。頑張っていらっしゃるのでしょうね。

お母さんが気にされているように、子どもにとって睡眠や生活リズムはとても大切です。子どもは、夜寝ている間に成長ホルモンが分泌され、脳や身体が発達します。そのため、きちんと眠りを確保してあげる必要があります。生活リズムが乱れて、起床時間が遅くなりますと、保育所で午前中はゴロゴロしてしまい、どうしても元気に活動できません。

まずは、生活リズムを整えるため、早起きをしてしっかりとした朝食をとり、日中は保育所で思いっきり体を動かして、帰宅後は、夕食や入浴の楽しい時間を大切にしましょう。また、保育所でのお昼寝の時間が夕方近くなったり、帰宅後ウトウトと居眠りをしてしまうと、夜寝る時間がどうしても遅くなりリズムが乱れてきます。保育所にも協力してもらいましょう。

また、夜寝る前に、キャーキャーと思いっきり布団の上でふざけて遊ぶなど、お母さんとの時間を大切にし、甘えたい気持ちを受けとめてあげるとよいでしょう。そして最後に30分ほど絵本を読み聞かせながら眠りにいざなうようにすると、自然にねむってくれると思います。お母さんに大切に守られ、愛されている実感がもてれば満足して寝るようになりますよ。

3~4歳

Q

3歳の男の子です。
夜、なかなか寝付いてくれず困っています。
どうしたら良いでしょうか?

A

まずは、朝起きる時間を少し早目にし、朝日を浴びることで「早起き」のリズムがつき、夜も少しずつ早く寝られるようになるのではないでしょうか。

寝る前は、テレビを消し、静かな雰囲気を作ってみましょう。そして、布団に入ったら、今日の楽しかった出来事を話したり、好きな絵本を楽しむ時間を作ってみてはどうでしょうか。そのうえで、部屋を暗くして眠れるようにし、添い寝などでやさしく背中をとんとんしたり、おなかをさすったりなど、スムーズに寝付けができるようにしてあげてください。一緒にいる大人自身もゆったりと関わり、接してあげるといいですね。

Q

4歳の女の子です。
朝少し熱があるときには、保育所を休ませようと思うのですが、本人は行きたがるので行かせてみると、途中で熱が上がってしまいます。
子どもの気持ちは大切にしたいのですが、このような時はどのように休んだほうがよいことを子どもに伝えたらよいでしょうか。

A

保育所の中で友だちとの関わりが広がり、保育所で過ごすことが楽しくなってきているようですね。子どもの育ちを大切にしようとするお母さんのお気持ちは素晴らしいと思います。

しかし、子どもの体調は、変わりやすいものです。熱に限らず他の症状がないか注意してみてください。子どもは自分の体の状態をうまく言葉で表現できないので、熱だけでなく、子どもの機嫌や動きなどいつもと変わりがないかを丁寧に観察してみましょう。

免疫力が低い乳幼児は、無理をするとあっという間に悪化してしまう場合がありますので、大事をとって静養することも必要ですね。その際、「○○ちゃんは保育所が好きなんだもんね。」や「○○ちゃんと今日も一緒に遊びたいんだね。」と、子どもが行きたいという気持ちを受け止めつつ、「だけど元気になったら毎日遊べるよ。」と期待を持たせてあげましょう。

Q

3歳の女の子です。
父親の帰りが遅いために、就寝時間が一定せずに午後11時になることも多くあります。
「早寝、早起き」の習慣をつけたいのですがどのようにすればよいですか?

A

お父さんの帰りが遅く、子どもとふれあう時間を持とうとすると、お子さんの寝る時間が遅くなるのはやむをえないと思いますが、お母さんがおっしゃられるようにおとなと同じように遅くまで起きているのは子どもの身体にとって好ましくありません。子どもの寝る時間をきめて、就寝時間になれば寝るという習慣をつけることが大切です。

一日の活動を振りかえり、お昼寝の時間等の生活リズムを見直してみましょう。散歩や、戸外で体を使って元気いっぱい遊ぶことで、就寝時間が早くなり、ぐっすり眠ることができます。活発にあそぶ時間と休息や睡眠の時間のバランスをとるようにするといいですね。

また、部屋を暗くして眠りやすい環境をつくり、子守唄を歌ったり、絵本を読んであげたり、親子でゆっくり関わる時間をもつと安心して眠りにつきます。

お父さんとのふれあいタイムは、朝につくってみてはいかがですか?毎朝、お母さんは大忙しです。この時間にお父さんの協力をお願いしてお世話をしてもらうなど、工夫できるところから見直していきましょう。親子でふれ合うこともでき、早く起きることで早く寝ることができるようになるでしょう。

「早寝、早起き」の習慣をつけてあげることは、心身の健やかな成長にとても大切ですので、ぜひ生活リズムを整えてあげてくださいね。

Q

3歳の男の子です。
3歳児検診で歯科医から指しゃぶりを続けていると、歯の並びと顎の形が悪くなると言われました。やめさせようと注意をしているのですが、なかなかやめることができません。また、最近まばたきが多くなり少し気になるのですが、どのようにしたらよいのでしょうか?

A

検診で指導を受けると、心配になりますよね。

一般的に、指しゃぶりをしているお子さんの歯並びや顎の形は、していないお子さんと比べると悪いといわれているようです。子どもの様子を見ていますと、夢中になって遊んでいるときや、何かに真剣に取り組んでいる時は指を吸うことが少ないように思います。保育所では、指しゃぶりをしているお子さんに対しては、他のことに集中できるように、それとなく遊びに誘ったりしています。

眠くなったときや、入眠するときの指しゃぶりはとくに心配ありません。これは、入眠儀式の一つで、指をしゃぶることによって眠りに誘うためのもので、5歳頃までに自然に消えていくからです。

また、まばたきが多くなったのが、指を吸わないようにすることを意識しだしてからだとしたら、お子さんなりに指しゃぶりを注意されることを気にしたり、心苦しくなったりしているのかもしれませんね。指しゃぶりをしている時には、注意をするよりお子さんに優しく話しかけ、からだ全体を使った遊びやスキンシップを一緒に楽しんでみてはいかがでしょう。

5~6歳

Q

5歳児の女児です。
保育所でお昼寝をしていないにもかかわらず、夜なかなか寝ついてくれません。9時位には寝かせたいのですが、いつも11時位になり、翌朝とても目覚めが悪い状態です。来年は、小学生になるので、早寝早起きの習慣をつけたいと思っています。
何か良い方法があれば教えてください。

A

子どもの就寝時間や睡眠時間は、ご家族の生活リズムにも影響されます。親が遅くまで起きていたり、テレビの音が聞こえていたりすると眠れないでしょう。

まずはご家族みんなで早寝を実践されてみてはいかがでしょうか。生活リズムからみて「早寝、早起き」が難しいと感じられたら「早起き、早寝」の順に取り組んでみられてはいかがでしょうか。寝床につく前の1時間は静かな音楽を聴いたり読み聞かせをしたり、親子でゆっくりお話をする時間を作ってみるなどし、寝室もなるべく間接照明を使って暗くすると効果があると聞きます。

起床時間や就寝時間を親子で決めて、無理の無いよう少しずつやってみてはどうでしょう。小さな積み重ねのスモールステップを大事にしていってみましょう。

Q

5歳の男の子です。
年長組なのですが、話し方が幼くて、語尾が「~です」が「でしゅ」に聞こえ、しっかり話せていないように思えて気になっています。もうすぐ小学生に入学するのですが、このままで大丈夫かなと心配です。3歳年上の姉の時には全く気にならなかったのですが、このまま放っておいても大丈夫でしょうか?

A

すでに小学生のお子さんがおられるのですね。きょうだいがいる、とつい比べてしまいますね。

ふだんの生活や保育所の様子も含めてお友だちとの関わりの中で特に問題ないのであれば、あまり神経質にならずに、ふだんどおりに接していかれれば良いと思います。

ただ、就学前ということで心配されていることと思います。この時期は、教育相談を受けることもできますので、一度保育所や保健センターの窓口に問い合わせをされても良いかと思います。何も問題がなければ安心することもできるでしょうし、そこでちょっとしたアドバイスなどをいただくと日常生活の中で工夫や気をつけることの積み重ねで気にならなくなったりするものですよ。