保育士がこたえる子育てQ&A

1~2歳

Q

1歳の男の子です。
公園のブランコや、芝生の上で座ることなど、初めて行うことや感覚をとても嫌がります。
どうしたら良いでしょう。

A

初めて見る、初めて触れる、初めて食べる等、色々な"初めて"を子どもたちは経験しながら成長していきます。その初めてのことに対しての反応は子どもによって様々です。物おじせず積極的に挑戦する子どももいれば、拒否反応を示して嫌がる子どもも多くいます。

そういう時に、無理をさせようとすると、子どもはますます嫌いになり、かえって逆効果になるかもしれません。まずは周りの大人が"これ楽しいよ""こうやってするんだよ""汚れてもいいんだよ"とお子さんと一緒に遊びながら知らせてあげることが大切ではないかと思います。

また、公園などで、他の子どもが楽しそうに遊んでいる姿をみせてあげたり、身近な触感を徐々に生活のなかで経験できるような機会を増やしてあげることも1つだと思います。みようみまねで"やってみようかな"という気持ちが芽生えてくることもあるので、あせらず長い目で見守ってあげください。

ただし、他にも感覚や触覚に過敏性がある場合には、専門機関に相談されることをおすすめします。

Q

2歳3ヵ月の女の子です。
着替えをとても嫌がり、お風呂上りには裸で走り回り、パジャマを着せようとすると激しく泣いてパニック状態になります。
そのまま布団に寝かせてからそっと着せようとしても、それに気づくと再び大泣きして、ひきつけを起こしたようになり、唇が紫色になったことが何度もあります。
どのように対応したらよいか悩んでしまいます。

A

この年齢の子どもたちは、着替えのときなど裸になると、その解放感を嬉しそうに喜んでいることが多いものです。しかし、ずっと裸のままでいることもできませんし、ご心配されていることと思います。

服を着るのを嫌がっているときには、無理に急いで着せようとせずに、着替えが楽しくなるように好きな歌を一緒にうたったり、会話を楽しんだりすることでスムーズにいくこともあります。パジャマや洋服の絵柄などで、会話が膨らむようにするのもよいでしょう。

子どもたちは、他に気持ちが向いているときなどに無理に止めて着替えさせようとすると、気持ちが不安定になり、激しく泣くこともあります。また、はじめのうちはおとなの反応を楽しんでいる場面もよく見受けられます。まずは焦らずに、ゆったりとかかわってみてください。

それでもご心配が続くようでしたら、地域の子育て支援センターや育児相談など、身近な相談機関を気軽にお尋ねいただき、ご相談されるのもよいと思います。

Q

2歳7ヵ月の男の子がいます。
近所の公園で遊んでいるときに、他の子どもが息子にいじわるをしているのに、その子どもの親はおしゃべりに夢中で注意しません。 私も注意ができなくて・・・そんなときは、どうしたらよいですか。

A

子ども同士の遊びでの出来事とはいえ、ご自分のお子さんが悲しい思いをしている姿は親としては胸が痛みますね。かといって、お母さんがすぐに注意したのでは遊びが展開しませんし、そのお母さんとの関係性も崩れてしまう。ご心配ですね。

たとえば、そのお子さんに「どうしたの?」とたずねると子どもなりに答えてくれるのではないでしょうか。「注意する」「仲裁する」と考えるのではなく、相手の子どもさんの気持ちと自分の子どもさんの気持ちの「仲立ち」をすると考えて、話しかけてみてはどうでしょう。

その様子を見て、きっとその子どもさんの保護者も気づかれるのでは・・・。そして一緒に仲介する中で親同士のつながりもできてくるのではないでしょうか。

この年齢は自己主張のぶつかり合いでトラブルも多くなってきます。おもちゃを取ったり取られたり、いろいろな経験を重ね、けんかも成長の過程のひとつです。たくさんの子どもと遊び合う機会をもちましょう。

3~4歳

Q

4歳の女児です。
家に帰ってからのことですが、「保育所で何して遊んだの?」と聞いてもお話ししてくれません。連絡帳に先生が書いてくださっていることを聞いても知らん顔をします。私はお話がしたいのですが、どうすればいいですか?

A

子どもっていつ話しをしはじめるかわかりませんよね。
○○ちゃんの帰りの様子を見ていて気付いたんですが、「お母さんあのね・・・。」と言いかけた様子が見られました。6時過ぎのお迎えの時間でしたので、お母さんは早く帰る準備をしてほしい気持ちでいっぱいの様子で「ほら、早く用意をしなさい。」という場面でした。子どもとお母さんの話したいタイミングが合わないのかなと思いました。○○ちゃんも保育所でケンカしたり、先生から叱られたり、褒められたりしたことをたくさんお話したいんだと思います。だけどお母さんも忙しい毎日ですよね。

そこで一つ提案です。お風呂の時間を使ってみてはいかがでしょう?湯船につかってゆったりとお話をきいてみてはどうでしょう。また、お母さんも今日一日の中でうれしかったことや嫌だったことなど話しても喜ぶかもしれませんよ。心も体もホッとタイムになるといいですね。

Q

絵本の読み聞かせをするのに抑揚つけて読んでいるのですが、抑揚はあまりつけずに読んだほうが良いのでしょうか。

A

きっと読み聞かせや絵本がお好きな方なのですね。

ついつい読み聞かせの抑揚に力が入ってしまわれることもあるのでしょう。しかし、過剰に抑揚をつけすぎてしまうと、子ども自身の想像力を妨げてしまったり、読み手のイメージを押しつけてしまうことにもなります。

それでも淡々と読むのでは読む方も聞く方も楽しさが半減してしまいます。

お母さんの声は子どもの心にきちんと届くと思いますので、気持ちを込めて、読み聞かせの時間を一緒に楽しむことが大切だと思います。

Q

性格は明るく、言語面では大人顔負けくらいに何でも言語化して話します。
ニュース等についてもよく見聞きしていて、話します。
しかし、それを聞いてあげないと怒り出します。
人の名前などは1回で覚えてしまうのですが、自己中心的で思いどおりにならないと怒り、反撃行動に出たり、暴れたりします。
悪いこと、注意を受けることであるとわかっていて、わざと行動にしてきているようです。
大人から見ると、子どもへの愛情不足があるとは思えません。
物事を全て自己中心的に考えようとする子どもの気持ちを、どう受け止めたらよいでしょうか。

A

まずはその子の良い所探しから始め、子どもの行動を認め、褒め、信頼関係を築くことが大事だと思います。

また、子どもの話をしっかりと聴き、共感することも大切であり、それが情緒の安定を図ることへとつながります。

その場合、一方的に自分の思いを伝えるのではなく、「相手の話を聴くことも大切だよ」と言葉のキャッチボールについて伝えていくことも必要かと思います。

家庭ではできるだけテレビを見る時間を少なくし、親子が一緒に触れ合う時を多く作れるようにすると良いですね。

5~6歳

Q

5歳の男の子です。
最近、子どもが嘘をつきます。自分が遊具を壊しても、「壊していない、○○ちゃんがやった」と、騙されてしまうほど上手に言うのです。
嘘だとわかると、子どもを厳しく叱っています。それでも、繰り返し嘘をつくことが続いています。これから、どうやってしつけていったらいいのでしょうか。

A

お子さんが嘘をついていることがわかると、お母さんとしては厳しくしつけなければという思いが働きますね。

子どもが嘘をつくときは、何かのサインかもしれません。どうして嘘をついてしまうのかに目を向けて、お子さんを理解することが解決の近道です。

また、厳しいしつけが悪いわけではありませんが、あまりに厳しすぎると正直にごめんなさいと言えなくなり、嘘に嘘を重ねてしまうこともあります。

時には、自分を守るために嘘をつくこともあるでしょう。しかし、人を困らせたり迷惑をかけてしまう嘘は、いけないということを繰り返し教えていくことが大切だと思います。

Q

兄5歳・弟3歳のきょうだいです。
絵本の読み聞かせをするのに同時にせがむので、どちらの年齢に合わせて絵本を選べばいいのか迷ってしまいます。どうしたらよいですか?

A

絵本がとても好きな兄弟なのですね。
でも、同時にせがまれると確かに困ってしまいます。そこで、いくつか方法を考えてみました。

1.兄弟(5歳にも3歳にも)どちらにも理解できる内容の本を選ぶ。
2.それぞれに合った本を2冊用意し、「2冊とも読むけどまず弟用、次に兄用の順番にするね」と話して読む。(順番は逆でもよいですし、本選びを本人たちに任せてもよいですね。)
3.お母さんが読んであげたい本をいくつか選び、その中から「2人で1冊選んでね」と2人に決めてもらう。

この他にもご家庭に合った絵本読みのルールを決めてみるのもよいかもしれません。

お母さんに絵本を読んでもらうことが大好きな兄弟のようですから、その気持ちを大切に、これからも読み聞かせの時間を親子で楽しんでほしいと思います。

Q

5歳です。
寝る前に私(母親)の髪の毛をにぎらないと眠ることができません。
いずれ持たなくても眠れるようになるでしょうか?

A

大丈夫です。お母さんの髪の毛を握ることなく眠りにつくことがきっとできるようになりますよ。

今、お子さんは1日の終わりの眠る間際にお母さんの髪の毛を握ることで安心し、穏やかな心地いい時間を過ごしているのでしょう。お子さんの心のより所となる時間を受け止めてあげて、絵本を読んだりおしゃべりをしたりして、お母さんも一緒に楽しめるといいですね。

安心感を求めて、髪を握ることでほっとしている時間を「ダメ」と取り上げるのではなく、例えば、「髪をさわらなくてもだいじょうぶだよ。おかあさん、手をつないでいるからね」と話しかけてあげることもいいかと思います。そして、きっとお子さん自身に「ちょっとはずかしいな」と思う社会性が育ったころ、自然にその行為はなくなってくると思います。なによりも大切なことは、この時期に安心というつながりを親子で共有することだと思います。その安心感は、成長し、離れたとしても、いつまでもお子さんのこころに大切なこととして記憶されます。

Q

来年小学1年生になるというのに、行動が遅くていらいらしっぱなしです。
朝も起床から顔洗い、着替え、食事と非常に時間がかかります。その上、一つのことを集中して持続することが困難なようです。
このような状態で学校生活や授業についていけるかどうか心配です。

A

お子さんの様子を見ていると、ついつい口を出したくなってしまいますよね。

もしかすると、お子さんが考えたり行動する前に、ついお母さんが次にやることを示してしまっているのではないでしょうか。お子さんも、お母さんが言ってくれるから安心しているのかもしれません。まずは、お母さんも1回しか言わないようにするなど、ぐっと我慢することから始めてみてはいかがでしょうか。子どもにも自分の世界観がゆっくり流れています。何かをイメージして想像したり、ぼーっとすることで睡眠からの切り替えをしているのかもしれません。

また、集中力を心配されていますが、子どもが好きなことに対する集中力はとてもすばらしいものです。お母さんの気づかないところで、何かに熱中しているものがないか、お子さんの様子を見守ってあげてください。 もし、なかなか見つからないようでしたら、お子さんの好きなもの熱中しそうなものを、身近にふれることができるように機会をつくってあげてみてください。そして、お子さんが興味をもっているものに関する質問をして、「そんなことまで知っているの」と褒めてあげると、さらに意欲も出て集中力もさらに高まっていくと思います。

小学校生活に適応できるか心配なようですが、子どもは子どもなりのコミュニケーションをとる力や自ら成長する力をもっており、新しい環境にも馴染みやすいものです。家族としては、とても気になるところですが、子どもが一歩一歩成長する姿を温かく見守ってあげてください。現在通っている保育所・幼稚園での様子を聞いておくことも必要だと思います。ただ、学校に行くのを毎朝嫌がったり、体調を崩しやすくなったりした場合には、小学校の先生や、専門機関に相談してみるとよいでしょう。

Q

5歳の女の子です。
子ども同士のささいなけんかにも保護者が介入し、何かあればいろいろと言ってくるのでその対応が大変です。
保護者同士の関係を築きたいとは思うのですが、どうすればよいでしょうか。

A

お母さんも相手の保護者の方も、一生懸命に子育てされているのでしょうね。だからこそ、ささいなことも気になられるのでしょう。

大人にとってはマイナスのイメージのあるけんかですが、子どもの心に成長にとってはとても意味があり、子ども同士ぶつかり合うことで相手の気持ちに気づいたり、自分の気持ちを伝えるよいチャンスであったりするものです。また、遊びたい仲良くしたいと思って関わったことが、まだまだ気持ちを伝える力が未熟な子ども同士、けんかになってしまうことも多くあります。

子ども同士のけんかには大切な意味があることを、保護者の方々にもわかってもらえるとよいですね。保育所職員へ、保護者会や行事の機会などでそういったことを話してもらえるよう相談してみてはいかがでしょうか。

そして、まわりの大人たちもよい関係を築けていることは、子どもたちにとっても嬉しいことであることも伝えてもらえるとよいですね。

Q

来年の4月、小学校に入学します。
現在、仕事の都合で延長保育を利用しており、小学校入学後は放課後児童クラブへ通う予定をしています。しかし、それでも2時間ほど保護者の帰宅を一人で待つことになるのですが、きちんと留守番ができるか不安です。

A

小学校へ入学するときは、不安なことが多いことと思います。

一人で学校に行けるかな、鍵を開けて部屋に入れるかな、知らない人が尋ねてきたら・・・etc.お母さん以上にお子さん自身も不安に思っていることと思います。

そのようなときは、まず心配ごとを一つずつお子さんと一緒に話し合っていきながら、「こういうときは、こうしたほうがいいね」などと具体的にお母さんと何度も繰り返し学習しておくことが大事でしょう。たとえば、鍵の開け方の練習やその鍵の置き場所を決めておくことや、来客や電話があったときの対応や、困ったときには電話で連絡がとれるように、数か所の電話番号をはっきりと書いておき、かけ方の練習などもしておきましょう。心配ごとの対応や連絡先などは紙に書いて張っておき、視覚的に分かりやすくするのも一つの工夫です。

また、お母さんが帰宅までの間、少しの間食を用意しておき、メモなどで親子の心のつながりを持ち、不安感を少なくする配慮をしてあげましょう。ちょっとしたことでも、子どもはとても喜び安心します。

そして、日ごろから隣近所の方々との関係を大切にして、何かあったときには頼ることができ、協力を得られるような関係になっておくことも必要でしょうね。

小さな体験を積み重ねていくことで、少しずつ自信が育ってくると、不安なこころから就学する楽しみへと気持ちが変化していくと思います。

また、市町村によってファミリー・サポート・センター事業が行われており、放課後児童クラブへのお迎え・預かりなどをしています。一度問い合わせてみるとよいでしょう。