保育士がこたえる子育てQ&A

“食事”に関するQ&A

母乳、離乳食、好き嫌いなど食事について

6ヵ月未満
ミルクは作り置きしてはいけないのでしょうか。
ミルクを飲んだ後に吐いてしまいます。
6ヵ月~1歳
離乳食の食べる量にムラがあるようです。
1~2歳
「吸い食べ」で味だけ吸ってペッと味のなくなった物を出してしまいます。
食事のマナーを教えるのはいつ頃からが良いですか?
離乳食について自信がなく努力しなかったのが原因なのか、好き嫌いが多く、見た目だけで食べてくれません。
目の前に食事を出しても食べる意欲がなく、手づかみ食べもしません。
お水を飲みたがりません。
いつまでも食べてしまいます。どうしたら良いでしょうか?
好き嫌いが出てきました。
刺身などの生ものは、いつごろから食べさせてよいのでしょうか。
そろそろ母乳を与えるのをやめたいのですが・・・
咀しゃく(食べ物をかみ、粉砕すること)ができず、丸のみです。
離乳食をどのように進めればよいかわかりません。
離乳食を食べずにしょっちゅう母乳を欲しがります。
手づかみ食べをしたがって困っています。
落ち着いて食事に向かうことができずに困っています。
どうしたら野菜を嫌がらずに食べるようになるでしょうか。
3~4歳
家庭で夕食を食べるのに2時間以上かかります。
保育所で昼寝をしているので、夜寝るのが遅く、朝は起きることができないので朝食を摂らずに出かけます。
そろそろお箸で食べてほしいのですが、子どもが嫌がります。
野菜を食べず、栄養が足りているか心配です。
5~6歳
お箸がよく持てないので、教えようとするのですが遊んでしまいます。
全般
下痢をしている時、便のゆるい時にどのようなものを食べさせたらよいですか。
初めて使うスプーンはどのようなものがよいでしょうか?
離乳食にいりこのだしを使うのは何歳頃からですか?
そばはいつ頃から食べさせて良いのでしょうか?

6ヵ月未満

Q

1ヵ月の男の子です。
子どもが泣いているときのほとんどはお腹が空いている時らしいのですが、泣いてからミルクを作るのではなく泣いたらすぐに飲ませてあげたいと考えています。
ミルクはその都度作ったほうがよいとも聞きましたが、作り置きなどは問題なのでしょうか。

A

ミルクを作るタイミングですね。お子さんが泣いていると、どうしても早く作って飲ませてあげたいと思いますよね。お母さんのお気持ちもとてもよく分かります。

しかし、ミルクは作り置きせずに、その都度作られることをおすすめします。

まだまだ消化吸収が未熟な赤ちゃんには、なるべく新鮮な作りたてのミルクの方が衛生的に安心です。そして、お子さんが飲み残してしまったミルクは、たくさん残っていても、一度口をつけたものは、雑菌が繁殖してしまいますので、あとで飲ませないで処分しましょう。

Q

4ヵ月の男の子です。
ミルクを飲んだ後に吐くことが多く心配しています。体重は減っていないものの、どうしたらよいでしょうか。

A

赤ちゃんの胃は小さくとっくり型で、胃の入り口のしまりが弱く、大人に比べ吐きやすいつくりといえます。また、生まれたばかりの赤ちゃんは、飲む量を調節できず飲み過ぎになってしまいがちですが、月齢とともにそうした状況も減ってきます。

吐いた後でも、顔色や機嫌が良く、体重も順調に増えているようなら特に心配ないと思います。吐いた際には、吐いたものが気管に詰まって窒息や肺炎を起こさないよう、赤ちゃんの顔を横に向け、気管に入らないようにしてください。

もし、吐いた後にもミルクを欲しそうにするなら、しばらく時間をおき、落ち着いてから少しずつ飲ませてあげてみてください。

大量に吐いたり、体重の減少が続いたりする場合など、いつもと違った様子がみられたときには、すぐにかかりつけの医師にご相談ください。その際、吐いたものや吐いた時間・回数の記録があると参考になります。

6ヵ月~1歳

Q

生後8ヵ月の男の子です。
今、離乳食を食べているのですが、最近、昨日はよく食べたのに今日は全く食べないなど食べる量にムラがあるようです。
少し心配なのですが、どのように対応すればよいのでしょうか?

A

これまでは、お子さんのために愛情こめて一生懸命作った離乳食を喜んで食べてくれていたのにとのご心配ですが、この時期の子どもによくみられる傾向です。

脳の発達が著しく、さまざまなことに興味や関心を持つようになるため、昨日はよく食べたのに今日は全く食べないなど、気分にムラが出てきて、おとなを手こずらすことも少なくありません。

そんなとき、食べないからといって、これまで以上に母乳やミルクを与えていませんか?食事時間帯は一定していますか?食べものの固さや舌触りはお子さんの咀嚼力に合っていますか?毎日同じようなメニューが続いていませんか?振り返ってみましょう。

好きなものだけ与えていると、離乳食が進まなくなったりします。この頃から児童期までが、味覚の大切なトレーニング期でありますので、あせらず無理強いせず、食事のリズムを一定に整えながら、いろいろな食品の味を体験するように進めてみましょう。顔色や機嫌がよく、元気であれば心配ありません。

そばで食べさせてくれる、笑顔とやさしい声かけが一番です。

子どもの食べる意欲が育つような、関わりを大切にしたいですね。

1~2歳

Q

2歳10ヵ月の女児です。
食事時、肉・魚・野菜など「吸い食べ」で味だけを吸ってペッと味のなくなった物を出してしまいます。パン、カステラ、ヨーグルトなどやわらかい物はよく食べるので、ついつい多めにあげてしまいます。一緒に食べて噛む見本も見せているのですが、一向に改善されず栄養の偏りも心配で悩んでいます。

A

親子ともにストレスを感じてしまいますね。また、吸う習慣もついてしまっているようにも感じます。

原因としては、

・食事意欲のない時間に食事をしてしまっていないか?
・一回の量が多すぎないか?

という事にあると思います。

良く遊んで、お腹を空かせてから食べる習慣を親子一緒に身に着けてみてはいかがでしょうか?保育所から帰ってきたら散歩をしてからご飯など・・・その子の一口の量を理解して、食事をカットしたりして作ってみましょう。奥歯を使って噛むことを知らせる事が大切です。そして何より噛めたら、そのことをできたら、認める事が大事ですね。

Q

食事のマナーを教えるのはいつ頃からが良いですか?家では、ワンプレートでの食事が中心ですが、このままでも良いでしょうか?

A

食事のマナーは、離乳食と同時に始まっています。「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつ、スプーンやお箸の持ち方など、成長に合わせて少しずつ身に付けていけるといいですね。

ワンプレートの食事では姿勢が前かがみになってしまうため、お皿やお茶碗等の食器に盛り付けることをおすすめします。子どもが手を添えたり食器を持ち上げる事で背筋も伸び、良い姿勢が身につくので、食器の数を増やせていけるといいですね。

Q

離乳食について自信がなく努力しなかったのが原因なのか、好き嫌いが多く、見た目だけで食べてくれません。
保育所に入園を希望していますが、給食を食べられるのか不安です。

A

離乳期にいろいろな食べ物を味わう経験が少ないと、偏食の1つの要因となります。

1歳頃には、食べることを嫌がるなど、たくさんのトラブルがありますが、焦らず、食べたいものや好きなものを増やしていきましょう。

お買い物時に野菜や果物、魚などを見たり触れたりすることや、手軽なプランターで栽培するなど、お母さんと一緒に経験するなどして、視覚、味覚を楽しませて食べる意欲を育てることも大切です。

味覚などが育つ大切な時期ですので、言葉がけなどを気をつけ、試行錯誤しながら食育にチャレンジしましょう。

保育所の給食に不安を感じていらっしゃるようですが、保育所では子どもたち一人ひとりの食事のペースに合わせた支援を行っています。

気になる場合は園長先生や保育士に相談することもできますので、尋ねてみてはいかがでしょうか。

Q

目の前に食事を出しても食べる意欲がなく、手づかみ食べもしません。
口に入れても、最初の方は食べるものの、そのうちもぐもぐもせず口の中に入れたままで、遊んでしまいます。
どうしたら食べる意欲が出るのでしょうか。おやつは自分で食べます。

A

たくさん遊び、お腹が空く感覚がもてるように生活リズムを整えることや、大人も一緒に会話をかわしながら楽しい雰囲気の中での食事をとることが有効です。

また、調理形態もその子の食べ方に合う量、形状、硬さ、盛りつけ、味、つかみやすいもの、咀嚼しやすいものなど工夫するとともに、おやつを食べすぎないようにしましょう。

Q

1歳の女の子です。
食事以外は、あまり水分を欲しがらず心配です。スポーツ飲料を飲ませても良いでしょうか?

A

夏の暑い日にお茶などの水分を取りたがらないと、お子さんのことが心配ですね。

水として飲まなくても、ミルクや牛乳、食品に含まれている水分で十分と思われますが、大量に汗をかいた時や、お風呂の後には飲料水は必要です。のどが渇いた時に白湯や麦茶をあげる方が良いでしょう。

乳幼児の体重の70%は水分です。お茶に限らず、こまめに水分の補給をすることは大切ですが、スポーツ飲料には清涼飲料水と同様に多量の糖分等が含まれていますので、下痢等で急激に水分が失われた時以外は与えない方が良いでしょう。

Q

2歳の男の子です。
満腹感をあまり感じないのか、いつまでも食べています。かなりの量を食べても終わりにならず、止めるまで食べています。食事を終わりにすると大泣きするのですが、どうしたら良いでしょう?

A

食事は楽しい雰囲気のなかでできるだけ家族と一緒にしていくことが望ましいですね。

柔らかいものばかり与えていると、噛むことをしなくなります。食材もにんじんスティックや少し固ゆでのブロッコリーなど噛みごたえのあるものを取り入れたり、大きさ、硬さの調理形態にも工夫されると良いですね。噛むことで満腹中枢を刺激しますよ。そして「おなかいっぱいね」「おいしかったね」とやさしく言葉がけしてみてはいかがでしょうか。

どうしても心配があるときは、かかりつけ医院や専門機関(保健センター等)に相談することをおすすめします。

Q

2歳の女の子です。
とても食欲が旺盛で、今まで離乳食やご飯は何でも残さずいっぱい食べてくれ安心をしていましたが、2歳の誕生日頃からだんだん好き嫌いが出てきたのか、舌触りの悪いものは食べたがらなくなってきました。
特に野菜は口に入れると吐き出してしまいます。また、前のように何でも食べてくれるようになるでしょうか。

A

今までいっぱい食べていたのに、あまり食べなくなるとご心配ですよね。でも、どのお子さんにもそういうことがあります。

1歳半位になると味覚が発達してくるので好き嫌いがでてきます。その時無理に強要したり、食べないからと言って食卓に乗せないようになったりするとそれがきっかけで本当の偏食になってしまうこともあります。
まずは楽しい雰囲気で家族が食卓を囲み、お子さんの目の前でご両親がおいしくモリモリ食べてみてはいかがでしょうか。お子さんもきっと「食べてみようかな」という思いがでてきますよ。

離乳完了からは、家族の食事にそって取り分けて献立を立て、献立にバラエティーをつけていきましょう。

Q

1歳6ヵ月の女の子です。
離乳食は完了し、乳児食に移行していますが、刺身、生野菜(サラダ)などの生ものはいつごろから食べさせてよいのでしょうか。

A

いろいろな食べ物になれて、大人と同じものが食べられる時期ですが、乳歯が生え揃う3歳頃までは、まだまだ咀嚼力は未熟です。また、消化機能も未発達で、細菌に対する抵抗力も弱いので、くれぐれも生魚(刺身)や生野菜の摂取には注意しましょう。

生野菜は、離乳食完了のころ(1歳~1歳半)を目安にしますが、生の葉物は上顎に密着して食べにくく、食材によっては固いものもあるため、野菜の切り方に十分配慮し、食べさせてください。

離乳が完了してからは、いろいろなものを体験させていきますが、まずは加熱したもの、魚だと白身魚、赤身魚、青み魚と段階を踏んでいきます。しっかり火を通し、魚による食中毒を防ぐことが大切です。刺身は、魚の種類、新鮮度によっても違いますが、2歳半ごろから健康状態をみて、体調のよいときに少量ずつ食べさせてみてください。

離乳完了からは、家族の食事にそって取り分けて献立を立て、献立にバラエティーをつけていきましょう。

Q

2歳の女の子ですが、まだ母乳を与えています。
もうそろそろやめなければと思っているのですが、ひとりっ子ということもありつい甘やかしてしまい、欲しがられると飲ませてしまいます。
今は、明け方と寝る前に与えています。どのようにしたら、子どもにとって無理なくやめることができるでしょうか。

A

離乳食が進んで、普通食まで食べられるようになった時が、卒乳するタイミングといいますよね。
2歳までには一区切りつけて、どこかでやめさせてもよいとも思いますが、近年無理にやめさせる必要はないという考え方もあります。

2歳を過ぎていれば、言葉も理解できるようになってきています。「おっぱいはバイバイね。」と言葉がけをしたり、少しずつ回数を減らして普段の食事への興味・関心を高めてみましょう。

おっぱいを吸わせて寝かせたり、安心させたりするのではなく、お母さんの言葉がけ、子守歌、絵本の読み聞かせなど、子どもとのコミュニケーションをとりながら、子どもが満足することを探りつつ、気持ちが安らぎ、うまく眠りが誘われる方法を考えてみてはどうでしょうか。

これらを続けていくことで、母乳を飲むことを止めていく習慣がつけばよいですね。お母さんもお子さんにも負担のないように、少しゆっくりすすめていってください。

Q

1歳10ヵ月の男の子です。
離乳食の進め方が悪かったのか、咀しゃくが上手にできず丸のみしています。よくかんで食べさせたいのですが、どのようにしたらよいでしょうか。

A

メニューがやわらかすぎたり、固すぎたりすると、口の中に入れてよくかまずに丸飲みしてしまうような子どももいます。咀しゃくは、歯やあごの発達だけでなく、肥満の防止にもつながるので大切です。ちょっと歯ごたえもあり、かまないと食べられないものを食事やおやつに出してみてはどうでしょうか。たとえば、ゆでたごぼうやスルメ、野菜スティックなどは手で持ちやすくてよいと思います。

食事中もお母さんが見本を見せてあげながら、「よーく、もぐもぐ、かみかみしようね。」と声かけをしながら、口を動かして見せてあげてください。お母さんを見ながら、同じようにやってみようと試してみると思います。

食事は、毎日のことなので、少しずつ積み重ねていきましょう。

Q

1歳6ヵ月の男の子です。離乳食がまだ完了していません。
家にいるときは、母乳や子ども用のおやつを一日中ほしがり、あげないと泣いて訴えます。
離乳食を進めようとしても、苦手なものは口を固く閉ざして開けようとしないため、つい好きなものばかりあげてしまいます。
どのように離乳食を進めたらよいか悩んでいます。

A

1歳から2歳の頃は食べることへの意欲や興味も出てくる時期ですね。同時に味覚も発達してくるので、少しずつ好き嫌いも出始めてくる頃です。
お母さんは、なるべくいろいろな味になれて、何でも食べられるようになってほしいと思いますよね。また、まずは何であっても食べてくれれば・・・と思ってしまう気持ちも分かります。

しかし、無理に食べさせようと時間をかけてしまうと、食べる意欲や喜びを損なうことになりかねません。お母さんが「これはどんな味がするかな?」などと声をかけたりしながら、興味をもたせられるとよいですね。

親子で体を動かす遊びを楽しんだり、食事の間隔を開けるなど、お腹が空いた状態で食事を迎えられるようにすること、そしてみんなで食卓を囲んで楽しい雰囲気で食べるようにすることも、食べることへの意欲につながっていくと思います。

Q

現在、1歳半の女の子がいます。ほとんど母乳で育ててきました。
いつも母親と一緒にいるせいか、あまり離乳食を食べずにしょっちゅう母乳を欲しがります。雑誌やマスコミで「母乳は子供が欲しがるだけいつまでも与えなさい」という話をよく聞きます。自然と欲しがらなくなるまで母乳は与えていてもよいということですが、このまま離乳食が進まないのでは、と心配しています。

A

しっかり母乳で育てられたということで、お子さんも丈夫に育っているのですね。
でも、もう1歳半、歯も何本か生えているでしょうか。

母乳は欲しがるときに与えるのは原則ですが、離乳食をスタートさせると、進み具合や食品の種類、調理形態など、配慮しなければならないことが多くなります。それは、乳汁を吸うことから、食べものを噛み潰し飲み込むことへとレッスンを重ね、自分で噛める・食べられる力を獲得していくため、乳汁以外の味を知るためなど、発育には欠かせない大切な道筋が、離乳食の進め方にあるからです。

いつまでも母乳を欲しがるのは、2つの理由が考えられます。

1)離乳食が上手く食べられず、満腹になっていないか?

発達に合った口腔内で処理できる調理形態(固さ、大きさ、粘度)でないと、唇や舌、下顎のうごきが引き出されず、食べる(捕食、咀嚼、嚥下する)ことができません。

2)お母さんにまだまだ甘えていたい?

母乳を無理にやめる必要はありませんが、関わりを通して、徐々に遊びに興味が向かうように、天気のよい日などは戸外で過ごしましょう。「いつも母親といる」から、「母親に見守られながらお友だちと遊ぶ」へと人間関係が広がると、食欲も湧いてきて、母乳以外の食べものに興味や関心を示すようになるでしょう。

また、母乳を欲しがるとすぐに与えるのではなく、この時期になると、寝る前や離乳食後に与えるようにしましょう。生活リズムを整える大切な時期でもあり、3回の食事時間を定めるなど、子どもの発育状態に合わせ、励まし、体験させながら、食べること、眠ること、遊ぶこと、排泄することの習慣化を図っていきましょう。

ちなみに、離乳食は子どもの発育状態をみながら、5~6ヵ月頃から始め、12ヵ月~18ヵ月頃までには完了しましょう。

Q

1歳半の女の子です。
手づかみ食べをしたがって困っています。自分で食べたいという意欲があることは大事だと思ってさせるのですが、服もテーブルも床までグチャグチャに汚れてしまい、食事の度に後始末が大変です。

A

ちょうど自分でやりたい、食べたいという時期ですね。
手づかみは大事なことだと認識し、子どもの気持ちを尊重してはみるものの、結果としてグチャグチャになってしまいますと、悩みは尽きることがありませんね。

しかし、大人からみれば困惑することばかりでも、子どもなりに「食事の自立」にむけて学習していることを考えてみましょう。発達過程の一現象ともいわれ、1歳から2歳頃に頻繁にみられますが、3歳以降になると減少していきます。大切な発達のステップですから意欲的な子どもの姿を認めましょう。

今はまだ、口に入れる量が少なく、こぼす量が多いでしょうが、自分で食べようとする気持ちを大切に、プレッシャーのかかるような対応は避け、決まった時間に、決まった場所で、落ち着いた楽しい雰囲気の中で食事することを心がけましょう。後片づけは大変でしょうが、もう少し見守ってみませんか。

この時期は、子どもの発達に関しての知識と根気が必要です。ひとりで悩まないで、おおいに保育所などの子育て相談も利用しましょう。

手づかみから食具食べへの移行期は、スプーン、フォークを持っていても、手づかみのほうが早く、片手でスプ-ン、もう一方で手づかみということも少なくありません。そんなときは、ご飯は小さいおにぎりにする、ゆで野菜は手に持たせる、汁物は温度に注意して少しだけ注ぎ、飲んだら加えるなど、自分で食べた達成感や満足感を体験させる工夫が必要です。しかし、食事が長時間にわたると遊びになってしまうので、30分を目途に終わりにしましょう。

子どもが自分で食べようと努力を重ねている経験、大切にしたいですね。

Q

2歳の男の子です。
朝ご飯を食べたがらなかったり、食事中立ち歩いたり、落ち着いて食事に向かうことができずに困っています。

A

この時期は、自我の芽生えによる気まぐれや、感情の不安定さにより、他に気をとられて食事に集中できないことがよくあります。「朝ご飯をつくっても食べてくれない」「食べはじめてもすぐ立ち歩いて遊びはじめる」など、困惑してしまうこともありますが、神経質に対応することはかえってよくありません。
こんなときは、“どうして食べたがらないのかな?”ということを考えてみましょう。

睡眠不足や、生活リズムの乱れが影響していませんか? 朝起きてすぐは、体も目覚めていません。また、夕食の時間が遅い、夕食後に間食していると、朝目覚めても空腹感はおきません。さらに、興味のあるテレビなどがついていると、食事どころではありません。

まずは、”早寝・早起き・朝ご飯”を子どもとともに実行し、落ち着いた雰囲気で食事するなど、普段から、規則正しい生活をするように心がけましょう。また、しつけを優先するあまり、食事や作法を無理強いすることのないようにしたいですね。子どもの育ちには、発育状態に合わせたおとなの何気ないはらたきかけが欠かせません。たとえば、日曜日の朝は、必ず家族全員そろって「いただきます」をして食べるなど、共有体験をとおして、生活リズムを定着させていくように育てていきたいですね。

たくさん遊んで、「お腹すいたぁ」という声が聞こえてくるともう大丈夫。よく眠って、「お腹すいたぁ」という声が聞こえてくると、なおよいですね。

Q

もうすぐ3歳になる女の子です。
野菜嫌いで家では食べようとしません。細かくしたり、ハンバーグやカレーにわからないように混ぜたりして、料理も工夫しているつもりなのですが、野菜が入っていると気づいたとたんに食べるのをやめてしまいます。どうしたら野菜を嫌がらずに食べるようになるでしょうか。

A

小さいお子さんを抱えて毎日のご飯づくりは大変ですね。少しでも野菜を食べてほしくていろいろ工夫されている様子が伺えます。愛情いっぱいのお料理を残されますと、少しがっかりもしますね。

お子さんのメニューには野菜がさりげなく入ったものを用意されているようですが、同じテーブルに野菜料理も並べ、おとなが一緒においしそうに食べる姿を見せることも大切ですね。

お母さんが工夫したお料理を、野菜と気づかずに食べているのですから、たとえ食べるのをやめてしまったとしても、無理して食べさせず、「少しでも食べられたね、すごいね、お母さんうれしいよ。」と喜び、褒めて認めてあげてください。食べられたという気持ちにつながると思います。

また、野菜嫌いと決め付けてしまわないことです。普段から子どもの食べ方を観察し、ある野菜に対して嫌がったり、特定のものばかり食べるときは、その理由をしっかりと考えてみましょう。調理法や味つけ、食べやすさ、軟らかさ、盛りつけなど、愛情込めて、嫌いな野菜に少しづつ慣れていくような、工夫や演出も必要です。

保育所では、野菜を育てて自分で収穫する経験をきっかけに、野菜が食べられるようになった子どももいます。また、野菜の手あそび歌や絵本などを利用しながら、野菜に少しでも興味を持てるようにしています。

家庭では、買い物に一緒に行ったり、料理や皿洗いをお手伝いするなど、食事づくりや片づけに参加する体験を重ねることで、「野菜も食べてみようかな。」と思うきっかけになるかもしれませんね。

3~4歳

Q

家庭で夕食を食べるのに2時間以上かかります。
「食べさせて」と言って一人で食べてくれずに困っています。

A

「食べさせて」という子どもの要求の心理は何を求めているのでしょう。

同時に、日中の身体を使った遊びの時間を大切にしたり、生活リズムそのものを見直してみたりする必要があるかもしれません。

「おなかがすいた」という感覚を味わって、家族と一緒に食べる時間が子どもにとって楽しいものとなると良いですね。

Q

保育所で昼寝をしているので、夜寝るのが遅く、朝は起きることができないので朝食を摂らずに出かけます。
お腹が空いてイライラしたり、活動に集中できないようだと先生から言われました。
私は朝食を摂らない生活なのですが子どもは朝ごはんを食べたほうがいいのでしょうか?どのような習慣づけをしたら良いですか?

A

早寝早起きが良いことはわかっていても、保育所から帰った後の家事の忙しさを考えると、なかなか現状は思う通りにはいかないですよね。

子どもたちの睡眠リズムが乱れると、朝食が進まなくなり、午前中の活動力が低くなります。また、脳や自律神経の働きが悪くなったり、体温調節がうまくできなくなり、やがては体の不調へとつながっていきます。

生活リズムの改善には「早寝・早起き・朝ごはん」が基本になりますが、一度に全て改善しようとすると負担に感じるので、まずは「早く起きる」から始めてみてはいかがでしょう。カーテンを開き朝の光を体に浴びることで体を目覚めさせることができます。

また、日中は戸外で積極的に体を動かして運動量を増加させ、心地よい疲れを体験させてあげることが有効です。幼児期の昼寝は午前中の活動によって高くなった脳の温度を下げることや、脳の休息時間として大切です。

体力がついてきたら眠らなくても脳を休息させる時間として静かに過ごす時間を確保しましょう。お母さんも一緒に朝食を摂ることでお子さんの励みになると思います。

Q

3歳の男の子です。
上の子どもは3歳の頃には箸を上手に持って食べていましたが、下の子どもはスプーンのもち、手を上から握り、そのまますくって食べています。持ちかえさせても、いやがってなかなか直そうとしません。このままだと4歳になっても箸に切り替えていくのは難しいのではないかと心配です。

A

お母さんがご心配される気持ちはよく分かります。

スプーンからお箸への移行は個人差もありますが、おおよそ3歳前後と言われています。どうしても気になると食事のたびに注意してしまうと思いますが、個人差が大きいので、まずはスプーンを箸と同じように3本の指で持つ練習から始めてみてはいかがでしょうか。

また、お箸を持つことが負担にならないため、指の力が付いてくるように粘土遊びやひも通し等、遊びながら指先や手の発達を高めるのも一つの方法ですよ。

家族がそろって楽しく食卓を囲んで食べることは大切ですし、大人がモデルになって食べる様子をお子さんに見せてあげるチャンスにもなります。焦らずに、くり返し丁寧に教えていってください。

Q

3歳4ヵ月の男の子です。体は小さい方ですが、よく動き活発な方です。
家ではごはんもおかずも少ししか食べません。保育所でもあまり食べず野菜は特に苦手です。入園して4ヵ月がたち保育所では、少しずつ食べられるものが増えてきているようですが、このままでは栄養が足りているか心配です。
家での食事をどのように進めていけばよいのか困っています。

A

運動量が多くなってくる年齢なので食事もたくさん食べて欲しいですよね。家では少ししか食べないようですが、保育所では少しずつでも食べられる食品の種類も増えてきているとのことなので、次第にいろいろなものが食べられるようになるでしょう。

保育所では、クラスの友達が食べている姿につられて刺激を受け、食べてみたらおいしかったのかもしれませんね。あまり心配をせず、ゆっくり見守っているのもよいかもしれません。

また、体を動かすのが好きなようですから、戸外でしっかり身体を動かして遊ぶようにし、食事前には満腹感をもたらす甘いお菓子やジュースは控えましょう。

その他、買い物に一緒に行ったり、保育所での収穫物を持ち帰りお母さんと一緒に調理したりすることも食べる意欲につながります。

栄養が気になる場合は、おやつにふかし芋や果物を用意するのもよいですし、おにぎりなど食事に代わるもので補ってみてもよいかもしれません。ちょっとしたきっかけで食べるようになることもありますので、「食べなさい」と言葉かけばかりしすぎずに、楽しい雰囲気で食卓を囲むのが一番です。

5~6歳

Q

5歳の男の子です。
お箸がよく持てないのですが、どうしたらよいでしょうか。また、家では好きなものしか食べてくれません。 食事について、いろいろ教えようとしても、テレビに夢中になったり、遊んだりしてとても困っています。

A

お箸の持ち方のご心配ですが、保育所では、お友だちとの楽しい会話のある食事を大切にしていますので、お箸の持ち方については、食事中あまり厳しく言いません。むしろ周りの友だちの様子や、くせのある自分の持ち方に気づくように、ていねいに声かけをしています。同時に、持ち方や指の使い方、握力などを観察して、小さく切ったスポンジや殻つきピーナッツや豆などを移し変えるなど、指遊びをとおして、楽しみながら指先を使う機会を増やし、自然に正しい箸の使い方が身につくように、じっくりと取り組んでいます。

好き嫌いをなくすためにと思って食べさせてあげていたことで、お箸を使う機会が少なかったのかもしれませんね。まずは、おとなが正しい箸の持ち方の見本を見せ、根気よく時間をかけて、練習しましょう。おとなも自分の箸の使い方を振り返るよい機会です。

食事に集中しないとのことですが、まずは、テレビの音を小さくし、徐々に消すようにしましょう。落ち着いた雰囲気の中で話をしながら楽しく食べ、食事は30分くらいで終わりにするなど、一緒に食べる人の話や存在、時間を意識させた「食事環境」を工夫することが必要ですね。また、できるだけ外で遊ぶ機会を作り、テレビ、ゲームの時間を少なくして、空腹感がもてるような過ごし方を見直しましょう。

おつかいや食事の準備、料理づくりを一緒にするなど、食べることに意欲をそそるようなお手伝いは、自分で食べようとする興味や関心を育てる絶好のチャンスです。

全般

Q

下痢をしている時、便のゆるい時にどのようなものを食べさせたらよいですか。

A

下痢の時には、食べ過ぎて腸を刺激すれば、また下痢を繰り返してしまう可能性があるので、いつもより質と量を配慮してあげてください。

また、無理に食べさせることはやめましょう。脱水症状をおこさないよう、そして腸を刺激しないよう、少量の水分を室温にて、何度にも分けて飲みましょう(イオン飲料や湯ざまし等)。

症状が落ち着いてきたら、消化のよいもの(おかゆ、りんごのすりおろし、バナナ、パン、野菜スープ等)を少しずつ進めてみましょう。

なお、りんごは消化がよいですが、柑橘類(みかん、グレープフルーツなど)にはビタミン(クエン酸等)も含まれているので、食べ過ぎると「腸管」に刺激を与え、下痢になりやすいので避けましょう。

胃腸に負担をかける食物繊維の多い野菜や海藻類、脂っぽいものや乳製品、刺激の強い香辛料などは控え、お粥、うどん、白身魚、ささみ、豆腐などの消化のよいものをうす味にして食べましょう。

Q

初めて使うスプーンはどのようなものがよいでしょうか?

A

深さがありすぎると、唇を閉じたたけでは食べ物を取り込めず、食べづらいので、先が子どもの口の1/3~2/3くらいの大きさで深さがあまりないものが良いと思います。
柄は細すぎず、太すぎず、握りやすいものが良いです。
また、スプーンに描かれているイラストなどは 子どもの注意が向きすぎない程度のものが良いでしょう。

材質は最初はあまり重くない木製や、プラスチックでも良いですが、プラスチックで縁が丸いスプーンは食品が滑って乗せづらいので、慣れてきたらステンレス製のほうが良いですよ。

離乳食の介助はスプーンをまっすぐに引き、舌先に食べ物が乗るよう心掛けてください。食べ物を噛み、飲み込むのがうまくなりますよ。

Q

離乳食のおだしを昆布で取っていますが、いりこだしでとる場合は、青魚になるので、いつからとりいれたらいいですか?

A

離乳食のスタートの頃(生後5~6ヵ月頃)から生後8ヵ月頃くらいまでこんぶでだしを取る方が安心だと思います。

8ヵ月以降はかつお節を使ったり、1才前後になれば、ご両親や兄弟にアレルギー体質などの素因がなければ、煮干し(いりこ)を使うこともよいと思います。

Q

そばはいつ頃から食べさせて良いのでしょうか?

A

そばはとても健康的な食材ですが、食物アレルギーを引き起こしやすい食材でもあります。離乳食から乳児食、そして大人と同じ食事をとるまで、いろいろな食材に慣れていくなかで、アレルギー症状(かゆみ、湿疹等)を引き起こさなければ、幼児になれば少量から試していっても良いのではないかと思います。

他の食材でアレルギーをお持ちのお子さんは、検査等を受けているお医者さんに相談されてから慎重に取り入れていくようにしましょう。

そばアレルギーはアナフィラキシー(アレルギーに対する全身性症状)を起こすこともありますので、慎重に取り入れていきましょう。