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平成20年3月10日 (平成19年度第12号)

全国保育士会委員ニュース
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
全国保育士会事務局
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本ニュースは、全国保育士会委員、監事、都道府県・指定都市保育士会事務局、都道府県・指定都市社協に送付しています。


全国保育士会の動き
☆第34回全国保育士研修会を開催
2月25〜27日の3日間、東京都千代田区において750名の参加を得て「第34回全国保育士研修会」が開催されました。初日は、3月末に告示される改定「保育所保育指針」についての理解を深めるための行政説明と講義が行われました。2日目は、講義と演習・実技によるテーマ別のコース別研修、3日目は総括報告と感染症対応の講義が行われました。参加者は講義に熱心に耳を傾け、演習に積極的に参加していました。

《研修内容》
行政説明: 「保育所保育指針」の告示化と保育所保育
天野珠路氏(厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課保育指導専門官)
講義T: 改定「保育所保育指針の理解と保育実践」
全国保育士会「保育所保育指針」検討委員会
吉川由基子(全国保育士会副会長)/谷内早苗(全国保育士会委員)
笹尾勝(全国社会福祉協議会児童福祉部長)

コース別研修
Aコース 「保育の質を高める〜計画・評価と研修〜」増田まゆみ氏(目白大学教授)
Bコース 「保育所のおける保護者支援の展開」 金子恵美氏(日本社会事業大学准教授)
Cコース 「保育所保育指針と食育の推進」   酒井治子氏(東京家政学院大学准教授)
Dコース 「障害のある子どもと保護者の支援」 小沼肇氏(静岡英和学院大学教授)
Eコース 「虐待予防と保護者支援」      岩城正光氏(弁護士)
Fコース 「実践研究の進め方」 藤井賢一郎氏(日本社会事業大学大学院准教授)
Gコース 「子どもの主体性をひきだす遊び」
『保育の友』遊びのテーマパークより(繁下和雄氏、黒須和清氏、成田和夫氏)

総括報告: 「保育所保育指針」改定に向けての全国保育士会の取組み
御園愛子(全国保育士会会長)
講義U: 子どもの健康と感染症対応
今田義夫氏(日本赤十字社医療センター小児科部副部長・同附属乳児院院長)

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<ニュースの内容>

■保育サービス 2017年までに100万人増へ 〜新待機児童ゼロ作戦〜
■「子どもと家族を応援する日本」重点戦略をもとに総合的な少子化対策の推進を説明 
  〜全国児童福祉主管課長会議〜
■「妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ」を開設
■「養護教諭のための児童虐待対応の手引」を作成


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保育サービス 2017年までに100万人増へ 〜新待機児童ゼロ作戦〜

 政府は2月27日に「新待機児童ゼロ作戦」を公表しました。これは、「子どもと家族を応援する日本」重点戦略の趣旨に沿い、「希望するすべての人が安心して子どもを預けて働くことができる社会を目指して、保育施策を質・量ともに充実・強化する」計画で、保育サービスを受ける3歳未満児の割合を現在の20%から38%に引き上げ、0〜5歳児の利用を現在より100万人増やすことを10年後の目標としています。また、今後の3年間を集中重点期間と位置づけ「保育サービスの量的拡充と提供手段の多様化」(児童福祉法の改正)、「地域における保育サービス等の計画的整備」(次世代育成支援対策法の改正)、「子どもの健やかな育成等のため、サービスの質を確保」の取り組みを推進するとしています。保育サービスの提供手段の多様化として、保育所に加え家庭的保育(保育ママ)、認定こども園、幼稚園の預かり保育、事業所内保育施設の充実などが示されました。

 また、質の向上等に資する取組の推進としては、「国及び地方公共団体において、保育所における質の向上のためのアクションプログラムを策定し、質の向上のための保育所の取組を支援する」「保育に携わる保育士の専門性を高めるとともに、質の高い人材を安定的に確保するための研修等の充実を図る」としています。

 実現のために必要な財源については、「税制改革の動向を踏まえつつ、『新たな次世代育成支援の枠組み』の構築について速やかに検討」との表記にとどまっています。

 新待機児童ゼロ作戦は、今年1月に福田総理大臣が施政方針演説で少子化対策として「保育所の受け入れ児童数の拡大など、質と量の両面から『新待機児ゼロ作戦』を展開する」と表明していたものです。

詳しくは次のホームページをご覧ください。
⇒ 厚生労働省>報道発表資料>2008年2月
⇒ http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/02/h0227-1.html

厚生労働大臣、少子化担当大臣記者会見
⇒ 厚生労働省>大臣等記者会見
⇒ http://www.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2008/02/k0227.html

「子どもと家族を応援する日本」重点戦略をもとに総合的な少子化対策の推進を説明 〜全国児童福祉主管課長会議〜

 厚生労働省は2月22日、全国児童福祉主管課長会議を開催し、平成20年度の子ども家庭福祉施策の方針や考え方を説明しました。主な内容は下記の通りです(詳細は添付資料参照)。

開会挨拶(大谷泰夫 雇用均等・児童家庭局長)

始めに次の4点について大谷泰夫雇用均等・児童家庭局長から説明がありました。

1. 総合的な少子化対策
  昨年まとめられた「子どもと家族を応援する日本」重点戦略をもとに、「働き方の見直し」と「包括的な次世代育成支援の枠組みの推進」の実現を図る。そのために、今期通常国会に、先行して進めるべき施策にかかわる法改正案を提出し、あわせて税制改革の動向をふまえながら引き続き他の施策についても推進をはかる。

2. 児童虐待防止対策
  各都道府県で積極的な取組みが進められているが、児童福祉の行政に対する信頼に関わる課題であり、引き続き子どもの安全確保を最優先に徹底した対応を進めて欲しい。

3. 児童の社会的養護の拡充
  昨年11月にまとめられた社会保障審議会児童部会社会的養護専門員会の報告をふまえ、今国会に関係法改正案を提出する。「虐待を受けている子どものへの対応」という視点で、社会的養護の推進をはかりたい。

4. 産科医療体制の確保
  周産期医療体制の整備を進めるとともに、NICUに長期入院している児童について望ましい療養・療育環境への円滑な移行をはかるため、周産期医療ネットワークの推進を図る。

保育課 

義本博司保育課長より、資料にもとづき説明。
1.「新待機児童ゼロ作戦」の推進について
  中長期的な視野に立ち、保育サービスの質と量の充実に向けた「新待機児童ゼロ作戦」を展開する。「新待機児童ゼロ作戦」の詳細については、追ってお知らせする。

2.児童福祉法にもとづく保育計画について
平成19年4月1日に待機児童数が50名以上となり、特定市区町村、特定都道府県となったところは今年度中に保育計画を策定しなければならない。また少なくとも年1回は当該計画に定められた事業の実施状況を公表されたい。

3. 病児・病後児保育事業の再編について
  病児・病後児保育事業については自園型およびオープン型の病児・病後児保育事業があるが、一体的に事業の内容を見直し、補助金の事業として再編を行った。あわせて補助単価の引き上げを行うとともに、保護者負担の見直しも行っていく。再編にともない、児童育成事業費補助金として実施することになるので、(これまでの国1/2、市町村1/2から)国・都道府県・市町村が1/3ずつ費用負担することになる。地方財政措置についても実施されることとなっている。

4. 家庭的保育事業について
家庭的保育者に対する巡回指導や相談等の支援を行う専任職員(家庭的保育支援者)を新たに保育所の下に配置し、家庭的保育者の支援の充実を図る。また、損害賠償保険の加入にかかる費用や家庭的保育者の処遇改善に要する費用等を算定し、補助単価を引き上げるための経費を平成20年度予算案に計上。

5. 認定こども園について
平成19年8月1日現在105件を認定。今後、約2,000件の申請見込み。
規制改革会議等で現場の実情を踏まえた運用改善に取り組むべきとされており、実態把握のための調査を年度内に実施する。

6. 保育所入所の円滑化について
規制改革会議等で定員の弾力化のあり方について検討することが指摘されており、保育単価の刻みを細分化することを検討している。詳細が固まり次第、追って連絡する。

7. 保育所保育指針の改定について
  保育所保育指針の改定に併せて、国および地方が取り組むことが望まれる施策に関する総合的なアクションプログラムを策定する予定。
厚生労働大臣告示とされることになっているが、監査との関係においても保育所の創意工夫が図れるように、また保育所の取組みが尊重されるように留意する必要があると考えている。監査との関係については、通知で示すことを予定している。
小学校に示す書類様式についても、保育士の負担を増やさないよう、簡便な共通様式を考え、3月に示す予定。

8. 保育所等における事故防止等について
  今年度も、認可保育所および認可外保育施設において子どもが亡くなる事故等が発生している。必要な措置を講じ、事故の発生防止に努めてほしい。また公園遊具での事故報告などを受け、「子どもの施設の安全全国一斉総点検」を行うこととしており、「子どもの施設の安全全国一斉点検について」(平成20年2月8日雇用均等・児童家庭局総務課長通知)を発出した。

9. 保育所の耐震化の促進について
  保育所の耐震化率は56%にとどまっている。各都道府県における取組みにも大きな格差がある。保育所の耐震化の促進に努められたい。なお、保育所の耐震診断に要する費用については、「住宅・建築物耐震改修等事業(国土交通省所管)」の補助対象とされているので活用を。

<Q&A>

Q)施設長の資格化について報道されているが、現状を教えてほしい。
A)平成20年度に検討を行う。検討にあたっては、現職の施設長の取り扱い(経過措置)のあり方や施設長に必要な事柄、研修のあり方等について検討していきたい。

Q)児童福祉法の改正に関係して、地域子育て支援拠点事業は今年度、再編され拡充しているが、来年度はどのような位置づけになっていくのか。
A)今回の児童福祉法の改正については、現行予算上で行っている事業を法的に位置づけるということであり、現在行っている事業を大きく変えるものではない。ただし重点戦略等で提言されている包括的な次世代育成支援の枠組みの構築の中で、事業のあり方について並行して検討はしている。各自治体においてはぜひ後期行動計画を策定するなかで検討をしてほしい。

Q)児童家庭支援センターの附置要件の廃止について、現実としては予算執行上、附置施設として配置をしないと運営が難しい。
A)実態も調べながら検討していきたい。

Q)病児・病後児保育を再編しソフト交付金から補助金に変えた理由は何か?また予算上を見ると、今年度は1,600か所だった数が平成20年度予算では1,300か所になっているが、今まで病児・病後児保育を行っている施設が実施できないようなことが起きないか。
A)ソフト交付金では単価が変えにくいということもあって補助金事業に再編を行い、補助単価をあげることにした。予算上の実施か所数については今年度実績が予算を下回っている現状があり、現在実施している分は十分担保できる。

Q)病児・病後児保育事業の保護者負担についてだが、平成12年度頃に2,000円という金額が示されたことがあった。単価をあげるという説明があったが、今後、示す予定があるのか。
A)金額を示す予定はない。

「妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ」を開設

 厚生労働省は2月25日、企業や働く女性に対して母性健康管理に関する情報を提供する支援サイト「妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ」を開設しました。法律により企業に義務づけられている妊娠・出産時の女性労働者への対応や社内環境整備のポイント、妊娠・出産時の働く女性を支援する制度の紹介、母性健康管理に関するQ&Aなどを掲載しているほか、メールにより母性健康管理に関する相談ができます。

  詳しくは次のホームページをご覧ください。
⇒ http://www.bosei-navi.go.jp/

「養護教諭のための児童虐待対応の手引」を作成 

 文部科学省は1月7日、「養護教諭のための児童虐待対応の手引」を作成し、各都道府県・指定都市教育委員会などに配布しました。手引では、学校における児童虐待への対応の重要性、児童虐待に関する基礎知識、児童虐待の早期発見・早期対応の方法などについて学校現場で活用しやすいよう図表・事例を交えながら記載しています。

  詳しくは次のホームページをご覧ください。
⇒ 文部科学省>教育>学校健康教育に関すること>学校保健の推進>養護教諭のための児童虐待対応の手引⇒ http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/08011621.htm

〔添付資料〕

(1)「新待機児童ゼロ作戦」について
(2)全国児童福祉主管課長会議資料
(3)全国児童福祉主管課長会議追加資料(家庭福祉課)
(4)「別冊」全国児童福祉主管課長会議資料(資料編:保育課)
(5)全国児童福祉主管課長会議(内閣府)

     
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