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平成19年12月28日 (平成19年度第10号)

全国保育士会委員ニュース
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
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本ニュースは、全国保育士会委員、監事、都道府県・指定都市保育士会事務局、都道府県・指定都市社協に送付しています。


全国保育士会の動き


「第22期主任保育士特別講座」募集要綱は、1月中旬に送付予定
 第22期主任保育士特別講座(平成20年度)の募集要綱を1月中旬に各都道府県・指定都市保育士会(部会)に送付する予定です。年2回の集中講義、6回の課題レポート、そして修了論文を通して、“確実”にスキルアップできます。多くのご受講をお待ちしています。

【定員】80名(各組織2名程度)
【集中講義日程】
前期:平成20年 6月13日(金)〜16日(月)
後期:平成20年10月17日(金)〜20日(月)
【場所】ロフォス湘南


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<ニュースの内容>

■「保育所保育指針の改定について(報告書)」公表される
■保育所への計画的な看護師の配置は見送り(平成20年度予算案の概要)
■「准保育士」は盛り込まれず 〜規制改革会議「規制改革推進のための第2次答申」〜
■定員超過保育所、初めて減少 〜平成18年社会福祉施設等調査結果の概況〜
■「子どもと家族を応援する日本」重点戦略 決定

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「保育所保育指針の改定について(報告書)」公表される
〜第15回「保育所保育指針」改定に関する検討会(厚生労働省)〜

 12月21日に第15回「保育所保育指針」改定に関する検討会が開催され、「保育所保育指針の改定について(報告書)」が決議され、その場にて大場幸夫座長(大妻女子大学副学長)より大谷雇用均等・児童家庭局長に提出されました。
 「保育所保育指針の改定について(報告書)」には、当初予定されていた解説書は出されず、中間報告と同様に「1.改定の背景」「2.改定に当たっての基本的考え方」「3.改定の内容」「4.改定に伴う今後の検討課題」の柱立てで考え方の整理がまとめられ、別添として「保育所保育指針(素案)」が添付されています。
 なお、解説書は、現在ワーキンググループで検討がすすめられており、本年度末を目処に取りまとめが行われることとなりました。

 8月に公表された中間報告との相違点については、以下のように説明されています。

◆考え方等について
①「保育課程」
 「3.改定の内容」の(計画・評価、職員の資質向上)の「保育計画」を「保育課程」に改め、保育課程は保育所保育の基本的な計画として、他の計画よりも上位にあることを明確にするとした。また、「保育課程」は子どもの育ちに関する長期的見通しをもち、子どもの生活の連続性、発達の連続性に留意し編成するものとした。

②保育所保育の特性の列記
 「4.改定に伴う今後の検討課題(2)保育内容の充実に資するための制度改正」で、「児童福祉施設最低基準第35条において、健康状態の観察などの保育士等が行わなければならない事項や、自由遊びなどの子どもの活動といった個別の事項を列記するのではなく、養護及び教育を一体的に行うという保育所における保育の特性を列記することが必要である」と記述を変更した。

③施設長の資格の在り方の検討
 「4.改定に伴う今後の検討課題(3)保育所における人材の確保と定着」に、「職員の資質を向上する観点から施設長の責務と役割が高まっていることを踏まえ、施設長の資格の在り方についても検討することが必要である」と記載した。

④今後の施策を一体的・計画的にすすめるプログラム策定
 「(5)保育の質の向上のためのプログラムの策定」において、「保育実践の改善・向上、幼稚園、小学校など地域の関係機関との連携、子どもの健康・安全の確保、保護者に対する支援、職員の資質向上、これらを支える様々な環境整備など、今後取り組んでいくことが必要な施策を一体的・計画的に推進するためのプログラムを策定」することを明記した。


◆「保育所保育指針(素案)」について

①「第1章 総則 4.保育所の社会的責任」

(1)保育所は、子どもの人権に十分に配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければならない。
(2)保育所は、地域社会との交流や連携を図り、保護者や地域社会に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならない。

②「第3章 保育の内容」

※(ア)ねらいと(イ)内容について、概念の違いによる書き分けや重複を避けるための整理を行った。ねらいと、ねらいを達成するために保育士等が適切に行う事項(内容)を照合されることを目的としている。

③「第4章 保育の計画及び評価」

※「保育計画」を「保育課程」に変更したことに伴う修正。

④「第5章 健康及び安全 4.健康及び安全の実施体制等」

※施設長の役割と責任の重要性をより明確にするとともに、施設長の責務の下、計画的、組織的に取り組むことの重要性を打ち出した。
「施設長は、入所する子どもの健康及び安全に最終的な責任を有することにかんがみ、この章の1から3に規定する事項が保育所において適切に実施されるように、次の事項に留意し、保育所における健康及び安全の実施体制等の整備に努めなければならない。
(1)全職員が健康及び安全に関する共通理解を深め、適切な分担と協力の下に年間を通じて計画的に取り組むこと。」

⑤「第6章 保護者に対する支援 1.保育所における保護者に対する支援の基本」

(5)子育てなどに関する相談や助言に当たっては、保護者の意向気持ちを受け止め…
(6)子どもの利益に反しない限りにおいて、保護者や子どものプライバシーの保護、知り得た事柄の秘密保持に留意すること。

⑥その他、第2章 子どもの発達についての記述をはじめ、各章で文言や語順の精査を行い、修正を行った。

 なお、協議では、柴崎委員から幼稚園教育要領と文言の使い方(例えば、経験と体験)に関して整理が必要との意見が出され、3月末までに整理することとなりました。
 また、各ワーキンググループでの検討状況について、担当主査から報告がありました。
 その他、検討会における主な意見は下記のとおりです。

【検討会のおける主な意見】

  • 保護者の意向を「気持ちを受け止めて」にするという流れは理解しているが、現行の保育指針で入れた「保護者の意向を考慮して」という基本的な流れは変わらないということを解説にきちんと書き込むべき。
      →(事務局)総則において「保護者の意向」を挿入したらどうかという意見をいただいていたが、「家庭との緊密な連携」を図るために当然、保護者の意向を受け止めることや相互理解が必要であり、あえて盛り込む必要はないと判断した(保育課程との編成と関連する重要な事項として弱いという意見だったが、解説書に反映させていく)。
  • 養護についてかなり整理が行われ、「基礎的事項」という文言がなくなったことについても解説で書き込むべき。
  • 保育の内容について整理が行われているので、現場でどのように活用されるかが課題。現場としては魂を入れる作業をしていかなければならない。
  • 保育所から発信することがあるので、小学校や学童保育等の受け手と、事前に厚生労働省として調整してほしい。「保育所で大事にしていること」をきちんと伝えていきたい。
  • 幼稚園教育要領との整合性について、3歳以上児の教育についても異なっている部分があるので整理が必要。学習指導要録に幼稚園だけでなく、保育所との連携について記載するよう省庁間で調整が必要。
      →(事務局)外部との連携・調整はこれから精力的にやっていきたい。調整した結果については、3月の検討会において報告する。

 あわせて、3月に示される予定の解説書の構成(案)が示されました。全体で約218ページとなる予定です。また、「第2章 子どもの発達」は現行どおりの8区分の発達過程で示される予定です。

 なお、今後のスケジュールは下記のとおりです。

《今後の改定スケジュール》

平成20年2月   告示案についてパブリックコメント(30日間)
平成20年3月上旬 パブリックコメントにより寄せられた意見の公表
            第16回検討会の開催(解説書の公表)
平成20年3月末  保育所保育指針の公布
平成20年度    保育所保育指針の周知
平成21年4月1日 施行

 詳しくは次のホームページをご覧ください。
⇒ 厚生労働省>審議会・研究会等>その他(審議会・研究会等)>雇用均等・児童家庭局
⇒ http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/12/s1221-8.html


保育所への計画的な看護師の配置は見送り
〜平成20年度予算案の概要〜

 12月25日に平成20年度予算案が示されました。雇用均等・児童家庭局の予算額は、9,636億円で、昨年比で3.3%増、保育対策関係予算は4,000億円の内示額となり、昨年より約207億円(5.2%増)の増加となりました。
 保育関係の予算では、今年度に引き続き待機児童解消を目的に、民間保育所運営費が4.5万人分増で内示されました。概算要求で新規に要望をしていた保育所への計画的な看護師の配置については、財務省との折衝の中で保育料の値上げにつながる状況になったため、平成20年度においては見送りとなっています。また、家庭的保育事業については「連携保育所」に家庭的保育者(保育ママ)を支援する「支援職員」を配置する保育所支援型を実施する等、家庭的保育の充実を図るとともに、「病児・病後児保育事業(自園型)」についても、ソフト交付金から特別会計に事業を移し、実施体制の強化を図るための単価設定がされています。

1 待機児童解消に向けた保育所の受入れ児童数の拡大

(1)次世代育成支援対策施設整備交付金(ハード交付金)
 耐震化や老朽改築の財源となる「次世代育成支援対策施設整備交付金(ハード交付金)」は、概算要求額では18,000百万円が計上されていましたが、予算案では13,716百万円と要求額の76%と低い予算額となりました。別途、平成19年度の補正予算(案)に計上されている5,100百万円を合わせて要求額の18,000百万円を確保となっています。
 なお、平成20年度の申請額は現状ですでに200億円を超えている状況のため、次年度予算だけでは不足が生じること、調整が可能なところは前倒しで本年度の補正で対応して欲しいこと、補正予算を利用する場合は申請及び補助金の受け入れは年度内に行う必要があるが実施は20年度に延ばすことが可能であることが、保育課から説明をされています。各都道府県保育組織において積極的な前倒し実施の呼びかけ、調整をお願いします。

(2)民間保育所運営費
 受入れ児童数では、今年度に引き続き4.5万人増の予算額となりました。また、概算要求において要求されていた保育所への計画的な看護師の配置については、保護者の負担分として保育料をあげることが財務省との折衝では避けられない状況となったので、平成20年度の導入は見送られました(今後の税制の議論の中で実現を図る)。事務職員雇上費加算対象施設は特別保育事業実施を条件にしていますが、人数制限は撤廃され、全保育所が対象となっています(今年度10月より実施されたものを平年度化)。

(3)待機児童解消促進事業等事業費
 家庭的保育事業においては、「連携保育所」に家庭的保育者(保育ママ)を支援する「支援職員」を配置する「保育所支援型(仮称)」を新たな枠組みとして整備し、補助単価を見直すなど家庭的保育者の処遇向上や利用者の不安解消等を行うことにより、家庭的保育事業の拡充を図るとしています。

2 必要なときに利用できる多様な保育サービスの整備

(1)次世代育成支援対策交付金(ソフト交付金)
 病児・病後児保育について、ソフト交付金の対象からはずし、保育対策等促進事業で実施してきた病児・病後児保育事業(自園型)に組み入れることとし、概算要求40,000百万円に対し、予算額が37,500百万円になっています。

(2)家庭的保育事業(再掲)
 連携保育所に家庭的保育者(保育ママ)を支援する「支援職員」を配置する「保育所支援型(仮称)」を新たな枠組みとして整備し、補助単価を見直すなど家庭的保育者の処遇向上や利用者の不安解消等を行うことにより、家庭的保育事業の拡充を図ることとしており、800か所程度(対象児童数2,500人)で積算されています。

(3)一時・特定保育事業
 一時保育促進事業、特定保育事業ともに、実施か所数が増加となりました。
また、「地域保育資源活用事業」が新規事業として盛り込まれました。この事業は、地域の事業所内保育施設(院内保育所を想定)を有効に活用し、休日、病後児等の保育ニーズに対応するもので、30か所で実施される予定です。

(4)休日保育事業 1,055か所

(5)夜間保育事業 80か所

(6)病児・病後児保育事業 1,307か所
 ソフト交付金で実施してきた病児・病後児保育事業を、保育対策等促進事業で実施してきた病児・病後児保育事業(自園型)に組み入れ、あわせて補助単価の見直し等を行うことにより、病児・病後児・体調不良児の保育の充実を図ることにしています。
 なお、病児・病後児保育事業の実施体制を「看護師1+保育士2」に強化・充実するとともに、特別会計の補助事業となることで補助率が国1/2、市町村1/2から、国1/3、都道府県1/3、市町村1/3になります(都道府県の予算措置が必要)が、補助の裏づけ(交付税)については現在調整中です。また保護者の負担についても1万円程度に増額する予定です。
 病児・病後児保育事業(自園型)においても、単価を常勤看護師分(1か所あたり440万円)に修正をし、実施箇所については子ども2,000人に対し1か所程度で選定を行うことになっています。

(7)地域子育て拠点事業 7,025か所

(8)その他の保育サービスの充実
 保育所保育指針の改定に対応するための研修等はDVDや教材を作成し理解促進を図るための予算として890百万を予算化しています。

平成20年度予算(案)の概要

◆保育対策関係予算◆

1 待機児童解消に向けた保育所の受入れ児童数の拡大

(1) 次世代育成支援対策施設整備交付金(ハード交付金)      13,716百万円
 平成19年度補正予算案において、保育所の耐震化対策経費を福祉施設等施設整備費補助金に計上(51億円)

(2) 民間保育所運営費       327,626百万円

・ 待機児童の解消 115.2万人  →  119.7万人(4.5万人増)
・ 事務職員雇上費加算の平年度化(4月実施)
特別保育事業等実施保育所定員 46人以上→全ての保育所

(3) 待機児童解消促進事業      1,213百万円

(4) 保育環境改善等事業      253百万円

2 必要なときに利用できる多様な保育サービスの整備

(1) 延長保育促進事業(次世代育成支援対策交付金(ソフト交付金)       37,500百万円

(2) 家庭的保育事業(再掲)       730百万円
 家庭的保育者(保育ママ)を支援するための専任職員を新たに連携保育所の下に配置し、補助単価を見直すなど、家庭的保育者の処遇向上や利用者の不安解消等を行うことにより、家庭的保育事業の拡充を図る。

(3) 一時・特定保育事業       4,107百万円

・ 一時保育促進事業     6,759か所 → 7,202か所
・ 特定保育事業        1,243か所 → 1,890か所
・ 地域保育資源活用事業【新規】を実

(4) 休日保育事業       536百万円
 960か所 → 1,055か所

(5) 夜間保育推進事業       40百万円
 80か所

(6) 病児・病後児保育事業       2,702百万円
 ソフト交付金で実施していた病児・病後児保育事業を、保育対策等促進事業で実施してきた病児・病後児保育事業(自園型)に組み入れる形で再編。

(7) 地域子育て支援拠点事業       10,088百万円
 6,138か所 → 7,025か所

(8) その他の保育サービスの充実       890百万円
 保育所保育指針の改定に関する研修実施等

 
19年度予算
20年度予算案
保育対策関係
379,989百万円
400,610百万円


◆保育課以外の予算◆
(1) 生後4か月までの全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)の推進
【虐待防止対策室】ソフト交付金
 「生後4か月までの全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)」の全国展開に向け、推進を図る。

(2) 育児支援家庭訪問事業の推進
【虐待防止対策室】ソフト交付金
 養育支援が必要な家庭に対して、訪問による育児・家事の援助や技術指導等を行う「育児支援家庭訪問事業」全国展開を図る。

(3) 子どもを守る地域ネットワーク(要保護児童対策地域協議会)の機能強化【新規】
【虐待防止対策室】ソフト交付金
 市町村において、関係機関が連携し児童虐待等の対応を図る「子どもを守る地域ネットワーク」(要保護児童対策地域協議会)の機能強化を図るため、コーディネーターの研修やネットワーク構成員の専門性強化を図る。

(4) 放課後児童クラブ(放課後児童健全育成事業)の必要な全小学校区への設置促進
【育成環境課】18,496百万円
① 放課後児童クラブ運営費(ソフト事業)  16,132百万円
・ 14,100か所 → 20,000か所
・ 多様なニーズ等への対応
* 長時間開設加算の改善
* 発達障害児等の受入の更なる推進
* 長期休業期間中の開所促進や大規模クラブの解消
71人以上の大規模クラブについては、適正規模への移行をはかるため21年度をもって補助を廃止。

② 放課後児童クラブ創設費(ハード事業)  2,364百万円
・ 創設費補助(児童厚生施設等整備費)の充実
・ 設置主体等制限の緩和
小学校の余裕教室等の活用が進まない地域での放課後児童クラブの設置促進を図るため、設置主体等制限を緩和。
* 児童厚生施設等整備費:「市町村」→「市町村、社会福祉法人又は民法第34条の規定により設立された法人」
* 放課後子ども環境整備等事業:「市町村」→「市町村、社会福祉法人その他の者」

詳しくは次のホームページをご覧ください。
⇒ 厚生労働省>予算及び決算の概要>予算
⇒ http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/08syokan/index.html


「准保育士」は盛り込まれず
〜規制改革会議「規制改革推進のための第2次答申」〜

 内閣府の規制改革会議(議長・草刈隆郎日本郵船会長)は12月25日、規制改革の第2次答申を決定しました。第2次答申では、「人々の子育てに関する経済的・心理的負担は増大しており、少子化の流れを食い止めるための有効な施策を矢継ぎ早に講じていくことが必要」とし、「現行の保育制度を抜本的に改革し、多様なニーズに応える様々な子育て支援サービスを多面的に拡充していくことが必要」としています。具体的には(ア)直接契約・直接補助方式の導入、(イ)保育所の入所基準等に係る見直し、(ウ)保育所の最低基準などに係る見直し等を求めており、「子どもと家族を応援する日本」重点戦略会議で議論されている「包括的な次世代育成支援の枠組み」を構築の検討の中でその導入の可否を検討するとしています。
 また、委員ニュース9にてお知らせした通り、規制改革会議では保育士資格について、子育て経験があれば3か月程度の研修を受け「准保育士」資格を付与すること、学歴に関係なく保育士試験の受験資格を認めることなどが検討されており、全国保育士会では、全国保育協議会と共同で意見書を取りまとめ、「准保育士」資格の導入に反対する意見表明を行っていました。第2次答申では、「准保育士」については盛り込まれず、保育士試験受験要件の実務経験に家庭的保育(保育ママ)の経験を含めるなどの「保育士試験受験要件等の見直し」が平成20年度から検討開始とされています。

4.機会均等の実現
(2)雇用・就労分野

【具体的施策】
①保育士試験受験要件等の見直し
 保育士資格制度においては、指定保育士養成施設を卒業すること、もしくは保育士試験に合格することが必要とされているところである。しかし、保育士としての適性や資質の有無、育児・保育経験の有無を勘案することなく、学歴要件だけのために指定養成施設に入所できず、また、高卒者又は中卒者については、保育士試験受験にあたり2年ないし5年の実務経験が要件とされているがその機会が限定的であり、育児・保育経験などを有する人材を広く受け入れる制度となっていない。
また、問題を抱える家庭の支援や障害児等の受け入れへの対応など、保育現場を取り巻く近年の環境変化を踏まえると、保育士の保育現場での対応力を高めることが求められている。

ア 保育士試験受験要件における実務要件の見直し
保育士試験においては、高卒者及び中卒者については、2年ないし5年の実務経験が受験要件とされているが、児童福祉法等で定められた施設でのフルタイム勤務が求められるなど、実務経験を積む機会が限定的であるのが実態である。
実務経験の内容について、実務経験の機会を広げる観点から、家庭的保育(保育ママ)の経験を含める等対象範囲を広げるとともに、フルタイム勤務に限らず多様な勤務形態を認める等の見直しについて検討を行い、その結果を広く周知すべきである。【平成20年度から検討開始】

イ 保育士養成制度全般の見直しについて
保育士養成制度の見直し(養成施設のカリキュラムや保育士試験のあり方等)においては、保育現場での実践力を備えた人材を養成することに留意すべきである。
また。高卒程度の学歴を有しない者に対して、家庭的保育(保育ママ)の経験を有する者については養成施設への入所を可能とする等、育児・保育経験を有する人材がチャレンジする機会を確保する観点から検討すべきである。【平成20年度から検討開始】

詳しくは次のホームページをご覧ください。
⇒ 規制改革会議
⇒ http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/

定員超過保育所、初めて減少
〜平成18年社会福祉施設等調査結果の概況〜

 厚生労働省は、12月18日に「平成18年社会福祉施設等調査結果の概況」を公表しました。
 この調査結果概況によると、2006年10月1日現在で在所児童数が定員を超えている保育所は13,099施設(57.7%)で、前年度の13,427施設よりも減少し、分析を始めた1997年から初めて減少になりました。公営・私営別では、公営4,297施設(37.3%)、私営8,802施設(78.5%)となっています。また在所率は101.8%で、前年に比べ0.1ポイントの低下。公営・私営別では公営93.7%、私営110.0%です。
保育所全体では施設数、定員、在所児数とも増加していますが(対前年比 96施設、定員 22,123人、在所児童数 273人)、公営は減少(対前年比 △242施設、定員 △13,2257人、在所児数 △26,154人)しており、私営は増加(同 338施設、定員35,348人、在所児数26,427人)しています。
 延長保育を実施している保育所は年々増加し、14,831施設(前年比 781施設、5.6%の増加)が実施する状況となっています。

詳しくは次のホームページをご覧ください。
⇒ 厚生労働省>統計調査結果
⇒ http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/06/index.html

「子どもと家族を応援する日本」重点戦略 決定
〜「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議〜

 新たな少子化対策を検討してきた「子どもと家族を応援する日本」重点戦略会議(議長:町村信高官房長官)は12月18日に、仕事と子育てが両立できるよう、意識改革や制度の実現、児童手当の在り方も含めた子育て支援策の再構築など、今後の少子化対策の指針となる「重点戦略」を決定・公表しました。
 重点戦略は、結婚や子育てへの希望があっても長時間労働や休日取得が難しいことなどの社会的要因で阻害されているとして、「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)」の実現と、新たな社会情勢に対応する包「括的な次世代育成支援」を「車の両輪」に掲げた施策が必要としています。
 ワークライフバランスでは、労使を含む「官民トップ会議」で「ワークライフバランス憲章」および「行動指針」をまとめ、女性の出産後の継続就業率、男性の育児休暇取得率などの5年後、10年後の数値目標を設定し、仕事と子育ての二者択一となっている現状の打破をめざします。
 また、包括的な次世代育成支援では、児童手当や保育サービスなど各種施策の考え方の整理、給付の性格や施策間の整合、連携を考慮した給付と負担の一体的な見直しの必要などが指摘されています。具体的には①親の就労と子どもの育成の両立を支える支援、②すべての子どもの健やかな育ちを支える対個人給付・サービス(すべての子育て家庭に対する一時預かり制度の再構築等)、③すべての子どもの健やかな育成の基盤となる地域の取組を求めています。
 また、重点戦略を実現させるための経費として、現行の約4兆3,300億円の児童・家族関連社会支出額に1.5〜2.4兆円の追加が必要になるとの試算を示し、企業や個人も含め社会全体で負担する必要性が強調されました。なお、この追加対策費に関しては、「社会全体で負担」との表現にとどめられ、具体的な財源には踏み込んでいません。

詳しくは次のホームページをご覧ください。
⇒ 内閣府
⇒ http://www8.cao.go.jp/shoushi/kaigi/ouen/pdf/st.pdf

〔添付資料〕

(1)保育所保育指針の改定について(報告書)
(2)平成20年度予算(案)の概要(雇用均等・児童家庭局関係)
(3)予対通報
(4)「保育所保育指針」改定に関する検討会・第15回資料<委員のみ送付>

     
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