保育士の資質向上と保育内容の充実強化に向けた取り組み
保育士会は「保育士の仕事は、人格形成期にある乳幼児の保育という大切な仕事」という考えのもとに、これまで研究・研修を積み重ねてきました。
保育実践をもとに活動指針になるようまとめた『保育所保育要領(昭和41年度版)』は、昭和52年度には改訂版を出すなど高い成果をあげました。また、全国の保育士の交流や保育内容の向上をめざして、昭和42年度より全国保母研究大会、昭和49年度より東西日本保母研修会を毎年開催しており、これは現在も全国保育士会研究大会、全国保育士研修会として継続されています。
その他、保育者自らの手による研究活動の活性化を図るため、昭和43年度より都道府県・指定都市保母会への委託研究を実施してきました。委託研究は平成3年度から全国保育士会研究大会での発表のための実践研究論文集『全国保育士会研究紀要』に引き継がれ、各地の研究活動の活性化を支えるとともに、発表の場を提供しています。
昭和53年度からは、本会の中に食事担当者の研究組織を設置し研修会の開催や調査研究活動を行い、平成12年度には『保育園の楽しい食事事例集』を刊行するなど、保育所給食のさらなる充実発展をめざした活動を展開しています。
また、保育者の資質の向上や保育の充実強化をめざして、平成7年度に『保育日誌の書き方・活かし方』、平成10年度には環境に着目した事例集『環境ってなんだろう』、平成11年度には日常の保育活動の充実強化に向けて『保育に活かせる事例集』、平成13年度には、子育て相談の記録用紙等の例示等により『記録のポイント』、平成17年度には「保育所における障害のある子ども、医療的ケアを要する子どもへの対応事例集」を作成しました。そのほか、平成17年度より保護者と保育所とのパートナーシップ構築の具体化に向けた「保育の個別計画」の様式の検討を行い、平成20年度に『質を高める 保育の個別計画』が完成しました。
本会結成30周年を機に、念願であった主任保育士の系統的な現任訓練によるその専門性の確立に向けた実績づくりを目的に、通信課程による「主任保育士特別講座」を開講し、現在1,500名を越える修了生が各地で保育のリーダーとして活躍しています。
平成16年度から検討をすすめてきた「保育士の研修体系」については、平成18年度に『保育士の研修体系〜保育士の階層別に求められる専門性〜』としてとりまとめました。現在は、全国保育協議会と協力し、「保育活動専門員認証制度」やこの内容の普及と「研修体系」にもとづく全国研修などをとおして研修の充実に取り組んでいます。
調査研究では、平成18年度に、在宅子育て家庭における課題や今後の方向性を明らかにするために全国保育士会委員を介して、一時保育利用者・地域子育て支援センター利用者の実態とニーズについて調査を実施しました。 |